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高専の帰国生徒選抜は「出願より前」に締切がある|事前照会18校の期限一覧

高専の帰国生徒特別選抜では、出願期間の前に「事前に連絡してください」という締切が設けられています。令和9年度の要項を読むと、確認できた18校で11月4日から1月7日まで散らばり、3校は連絡がないと出願できないと明記していました。在外期間と帰国時期の条件も学校で違います。

目次
  1. すぐ分かる結論
  2. 1. 事前照会の締切一覧(18校)
  3. 2. 出願資格の骨格はほぼ共通
  4. 3. 学校で違うのはここ
  5. 4. 推薦との併願、追加書類
  6. 5. 確認する順番
  7. まとめ

高専の帰国生徒特別選抜を考えるとき、出願期間を調べるだけでは間に合いません。

多くの高専が、出願期間より前に「出願資格を確認するので事前に連絡してください」という締切を置いています。令和9年度(2027年度)の募集要項を読むと、この事前照会の締切は11月4日から1月7日まで学校ごとに散らばっていました。

そして連絡がないと出願できないと書いている学校があります。

すぐ分かる結論

  • 出願より前に事前照会の締切があります。確認できた18校で、令和8年11月4日〜令和9年1月7日(64日の幅)。
  • 3校は「出願できません」と断言しています(和歌山・群馬・舞鶴)。2校は「出願できないことがあります」(明石・阿南)。
  • 出願資格の骨格はほぼ共通で、在外通算2年以上+令和7年4月以降の帰国。
  • ただし帰国時期の基準が2年ずれます。津山は令和6年4月以降、北九州は令和8年4月以降。
  • 保護者の海外勤務を条件にしない学校が2校あります(和歌山・宇部)。

この記事は当サイトが令和9年度(2027年度)の募集要項PDFを読んで整理したものです。条件と締切は年度ごとに変わります。必ず志望校の最新の要項でご確認ください。選抜方法や配点は高専の入試制度の記事にまとめています。


1. 事前照会の締切一覧(18校)

要項に期限つきで事前照会が書かれていた学校です。日付はすべて要項の表記どおりで、曜日も要項に合わせています。

締切 学校 要項の書き方
11月4日(水) 和歌山 学生課(入試担当)へ連絡。「期日までに事前の連絡がない者は出願できません」(※下記の注意あり)
11月20日(金) 小山 学生課教務係へ連絡
11月20日(金) 群馬 学生課教務係へ連絡。「事前連絡のない出願はできません」
11月26日(木) 函館 学生課教務係へ相談
11月27日(金) 舞鶴 学生課教務係へ照会。「事前に照会のない者は出願できません」。照会後に出願書類が送られてくる
11月27日(金) 明石 学生課教務係へ電子メールで照会。「事前に照会のない場合は出願できないことがあります」
11月27日(金) 阿南 学生課教務係へ電話・電子メール・郵便。「事前に照会のない場合は出願できないことがあります」
11月30日(月) 苫小牧 学生課教務係へ連絡
12月1日(火) 宇部 学生課教務・入試係へ照会
12月4日(金) 大島商船 学生課教務係へE-mail・電話・郵便
12月4日(金) 熊本 志望学科のあるキャンパスへ電話・電子メール・郵便
12月11日(金) 徳山 日程表に「出願資格照会期限」として明記
12月11日(金) 沖縄 学生課教務係へ照会
12月18日(金) 長岡 学生課教務入試係へ電話・電子メール・郵便
12月25日(金) 鹿児島 学生課教務係へ電話・電子メール・郵便
1月4日(月) 長野 学生課へ電話・電子メール・郵便
1月5日(火) 北九州 学生課入試係へ電話・電子メール・郵便
1月7日(木) 津山 学生課教務係へ電話・電子メール・郵便

※11月・12月は令和8年(2026年)、1月は令和9年(2027年)です。

最も早い和歌山と最も遅い津山で64日の差があります。

複数校を検討しているなら、いちばん早い締切に合わせて動く必要があります。11月上旬に間に合わせるには、10月中に志望校を絞り、連絡先を調べ終えていなければなりません。

和歌山高専は要項の中で日付が2つ書かれている

和歌山高専の令和9年度要項には、帰国生徒特別選抜の事前連絡の期日が2か所で11月11日(水)、1か所(出願書類一覧の注記)で11月4日(水)と書かれています。どちらも水曜日で、書き間違いとも断定できません。

早いほう(11月4日)に合わせて連絡し、その電話でどちらが正しいかを確認してください。 表には安全側の11月4日を載せています。

「連絡しないと出願できない」と書いている学校

条件ではなく禁止として書いているのが3校あります。

  • 和歌山:「期日までに事前の連絡がない者は出願できませんので、ご注意ください」
  • 群馬:「事前連絡のない出願はできません。」
  • 舞鶴:「(事前に照会のない者は出願できませんのでご注意ください。)」

明石と阿南は「出願できないことがあります」という書き方です。断言ではありませんが、リスクを取る理由はありません。

とくに舞鶴高専は、照会しないと出願書類そのものが手に入りません。 要項に「帰国生徒特別選抜用の出願書類は添付していません。(中略)出願資格等を確認した上で出願書類を送付いたします」と書かれています。

期限が書かれていない学校

  • 富山:「出願する場合、あらかじめ、出願資格等を確認しますので、事前に本校に照会してください」(期限なし)
  • 鳥羽商船:「帰国生徒に関しては、出願前に学生課教務係(0599-25-8404)にご相談ください」(期限なし)

期限がないぶん安心というわけではありません。確認に時間がかかれば出願期間に間に合わなくなります。

なお当サイトが読んだ範囲では、秋田・岐阜・広島商船の要項に期限つきの事前照会の記載は見つかりませんでした。それでも出願前に一度問い合わせておくほうが安全です。


2. 出願資格の骨格はほぼ共通

多くの学校がほぼ同じ文言を使っています。典型的な書き方です。

日本国籍を有する者及び日本国の永住許可を得ている者で、保護者の海外勤務に伴って外国において教育を受けた者(海外在住期間が中学校に相当する課程において通算して2年以上の者で、令和7年4月以降の帰国者)

4つの条件に分解できます。

標準的な条件
国籍 日本国籍、または日本国の永住許可
きっかけ 保護者の海外勤務に伴う
在外期間 中学校に相当する課程で通算2年以上
帰国時期 令和7年4月以降(入試の約2年前の4月以降)

これに加えて、「中学校を卒業(見込み)」「外国で9年の課程を修了」「在外教育施設の課程を修了」のいずれかに該当する必要があります。

在外教育施設について、複数の学校が同じ注記を置いています。「海外に在留する日本人の子どものために、学校教育法に規定する学校における教育に準じた教育を実施することを主たる目的として海外に設置された教育施設」です。いわゆる日本人学校が該当します。


3. 学校で違うのはここ

骨格が共通でも、差がある部分で「出願できるかどうか」が変わります。

帰国時期の基準が2年ずれる

学校 帰国時期の条件 標準との差
津山 令和6年4月以降の帰国者 1年ゆるい
舞鶴 令和7年3月以降の帰国者 1か月ゆるい
宇部 令和7年3月以降の帰国者 1か月ゆるい
多数 令和7年4月以降の帰国者 標準
北九州 令和8年4月以降の帰国者 1年きびしい

令和6年の夏に帰国した人は、津山には出願できて北九州には出願できません。

仙台は基準の立て方そのものが違い、「出願時点で帰国後2年以内」という相対表現です。群馬も「帰国子女特別選抜を実施する年度の前年度の4月以降の帰国者」と相対で書いています。年度が変わっても読み替えられる書き方ですが、どの年度を指すのかは事前連絡のときに確認してください。

「帰国予定」でも出願できる学校がある

  • 秋田:「令和7年4月以降の帰国者、又は帰国見込みの者」
  • 熊本:「令和7年4月以降に帰国した人又は帰国予定の人」

まだ帰国していない段階でも出願できるということです。海外にいながら受験準備をする場合は、この記述があるかどうかが分かれ目になります。

在外期間の数え方が違う

ほとんどが「通算2年以上」ですが、例外があります。

  • 和歌山:「海外在住期間中中学校に相当する課程において2学年以上継続して学校教育を受けた者」——通算ではなく継続です。海外と日本を行き来した場合、通算では足りていても継続では満たさないことがあります。
  • 北九州:「通算して2年以上の者または海外在住期間に中学校に相当する2年間の課程を修了している者」——2つの満たし方を認めています。
  • 宇部:「通算して2年以上の者とみなすことができ」——判断に幅を持たせた書き方です。

保護者の海外勤務が条件でない学校

多くは「保護者の海外勤務に伴って外国において教育を受けた者」ですが、次の2校はこの条件を書いていません。

  • 和歌山:「日本国籍を有する者及び日本国の永住許可を得ている者で、外国において教育を受けた者」
  • 宇部:同じく保護者の勤務要件なし

また仙台・秋田・舞鶴・明石・広島商船・阿南・沖縄は「保護者の海外勤務等に伴って」と「等」を入れています。転勤以外の事情がある場合、この書き方かどうかを確認する価値があります。


4. 推薦との併願、追加書類

  • 群馬:「なお推薦入学者選抜の出願資格を満たしていれば、推薦入学者選抜に出願することも可能です」
  • 舞鶴:特別選抜で合格とならなかった場合に帰国生徒特別選抜を受けたいなら、出願時に「帰国生徒特別選抜受験希望」欄で「希望する」を選んでおく必要があります。帰国生徒特別選抜は第1志望のみで合否判定します。
  • 北九州:推薦で合格とならなかった場合に帰国生徒特別選抜を受けるには、令和8年12月1日(火)までに照会し、出願時に「海外在住状況説明書」を提出します(帰国生徒特別選抜だけを受ける場合の照会期限は1月5日)。

「推薦がだめだったら帰国枠で」という順番を考えているなら、出願の時点で手続きが必要な学校があります。しかも北九州のように、推薦経由だと照会期限が1か月以上早まる場合もあります。

なお苫小牧・富山・和歌山・鹿児島などは、出願書類として「海外在住状況説明書」(海外在住地名、志願者と保護者の在住期間、出国前・海外在住中・帰国後の学歴)を求めています。保護者の赴任期間を含めて書くため、手元に記録がなければ調べる時間が必要です。


5. 確認する順番

  1. 志望校の要項で帰国生徒特別選抜の節を開く(名称は帰国生徒/帰国生/帰国子女と揺れます)
  2. 事前照会の締切を探す。これが最初の期限です
  3. 在外期間(通算か継続か)と帰国時期の基準を確認する
  4. 保護者の海外勤務が条件になっているか、「等」がついているかを確認する
  5. 帰国予定の段階で出願できるかを確認する
  6. 推薦など他の選抜との併願の扱いと、追加書類を確認する
  7. 締切がいちばん早い学校に合わせて連絡を始める

制度全体は高専の入試制度の記事、学力検査の配点は入試の配点を比べた記事をご覧ください。


まとめ

  • 出願より前に事前照会の締切がある。 確認できた18校で11月4日〜1月7日、64日の幅。
  • 和歌山・群馬・舞鶴は「連絡がないと出願できない」と明記。 舞鶴は照会しないと出願書類が届きません。
  • 骨格は共通(日本国籍/保護者の海外勤務/在外通算2年以上/令和7年4月以降の帰国)。
  • 帰国時期の基準は津山(令和6年4月以降)と北九州(令和8年4月以降)で2年ずれる。
  • 秋田・熊本は帰国予定でも出願できる。和歌山は「通算」ではなく「2学年以上継続」。
  • 和歌山・宇部は保護者の海外勤務を条件にしていない。

次のアクション


References

すべて令和9年度(2027年度)学生募集要項。当サイトがPDFから転記しました。要項PDFのURLは年度ごとに差し替えられるため、直接のPDFが確認できた学校はPDF、それ以外は入試情報ページを示します。

[1] 函館工業高等専門学校: https://www.hakodate-ct.ac.jp/wp-content/uploads/2026/08/R9函館高専本科入学者選抜学生募集要項_2026.8.31.pdf [2] 苫小牧工業高等専門学校: https://www.tomakomai-ct.ac.jp/admission/ [3] 仙台高等専門学校: https://www.sendai-nct.ac.jp/wp/wp-content/uploads/2026/07/yY61Stpm7msHjzeZ.pdf [4] 秋田工業高等専門学校: https://www.akita-nct.ac.jp/wp-content/uploads/2026/09/令和9年度秋田高専入学者募集要項.pdf [5] 小山工業高等専門学校: https://www.oyama-ct.ac.jp/wp-content/uploads/2026/08/小山高専_入学者募集要項R9_20260810.pdf [6] 群馬工業高等専門学校: https://www.gunma-ct.ac.jp/cms/wp-content/uploads/2026/07/令和9年度入学者募集要項・入学案内.pdf [7] 長岡工業高等専門学校: https://www.nagaoka-ct.ac.jp/wp/wp-content/uploads/2026/08/【1】R09学生募集要項.pdf [8] 長野工業高等専門学校: https://www.nagano-nct.ac.jp/admission [9] 富山高等専門学校: https://www.nc-toyama.ac.jp/admission/ [10] 岐阜工業高等専門学校: https://www.gifu-nct.ac.jp/admission/ [11] 鳥羽商船高等専門学校: https://www.toba-cmt.ac.jp/admission/ [12] 舞鶴工業高等専門学校: https://www.maizuru-ct.ac.jp/wp-content/uploads/2026/07/youkou_chu_R09.pdf [13] 明石工業高等専門学校: https://www.akashi.ac.jp/admissions/general8/o7en060000000r5c-att/bosyuyoko_R9.pdf [14] 和歌山工業高等専門学校: https://www.wakayama-nct.ac.jp/admission/ [15] 津山工業高等専門学校: https://www.tsuyama-ct.ac.jp/images/nyuushi/nyuugaku/youkou-R09.pdf [16] 広島商船高等専門学校: https://www.hiroshima-cmt.ac.jp/admissions/ [17] 徳山工業高等専門学校: https://www.tokuyama.ac.jp/exam/R9bosyuyoukou.pdf [18] 宇部工業高等専門学校: https://www.ube-k.ac.jp/cms/wp-content/uploads/2015/03/R09hon_bosyu.pdf [19] 大島商船高等専門学校: https://www.oshima-k.ac.jp/wp-content/uploads/2026/08/R9youkou.pdf [20] 阿南工業高等専門学校: https://www.anan-nct.ac.jp/wp-content/uploads/2026/09/(R8.8.22最終)令和9年度学生募集要項・入学案内.pdf [21] 北九州工業高等専門学校: https://www.kct.ac.jp/burger_editor/burger_editor/dl/893__UjA5aE9ua2FiT1N5dXV5b3Vrb3U-d-.pdf [22] 熊本高等専門学校: https://kumamoto-nct.ac.jp/wp/wp-content/uploads/2026/08/01_R9_gakusei-boshu-yoko-20260826.pdf [23] 鹿児島工業高等専門学校: https://www.kagoshima-ct.ac.jp/admission/ [24] 沖縄工業高等専門学校: https://www.okinawa-ct.ac.jp/userfiles/files/a_r9honbun.pdf

※出願資格と事前照会の締切は令和9年度(2027年度)募集要項からの転記です。年度ごとに変わります。当サイトでは58校すべての整理が済んでおらず、上の一覧は要項PDFから確認できた学校のみです。必ず志望校の最新の募集要項でご確認ください。

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