機械・材料都城工業高等専門学校
国立・九州・沖縄・宮崎県
学校概要
都城高専は宮崎県都城市にある国立高専です。独立4学科制で入学定員は各学科40名・計160名、本科の在籍者は794名。女子学生比率は31.9%(令和7年5月1日現在)と全国56校中6位の高さです。JR都城駅から宮崎交通バスで約10分の立地に、女子寮を独立棟として備えた学生寮「高千穂寮」があります。
- 設置区分
- 国立
- 所在地
- 九州・沖縄・宮崎県
- アクセス
- JR都城駅から宮崎交通バス51・52番線(小林バスセンター行き)で「高専前」下車(約10分)(都城市吉尾町)
- 学科系統
- 機械・材料・電気・電子・化学・生物・建設・建築
- 公式サイト
- 公式サイトを見る
- 公式SNS
- —
教育理念・育てたい人物像
都城工業高等専門学校は、「優れた人格を備え国際社会に貢献できる創造性豊かな実践的技術者の育成」を教育理念に掲げています。この理念のもとで卒業認定・学位授与の方針を定めており、各学科に共通する能力と各専門学科ごとの能力を身につけ、準学士課程の学習・教育目標を達成したうえで、第5学年終了時に167単位(一般科目75単位以上、専門科目82単位以上)を修得した学生に卒業を認定し、準学士の称号を授与する方針です。
学科共通の到達目標としては、数学・物理学の基礎知識を専門分野へ応用する総合力、広い知識と人間性・社会性をあわせ持つ学際的な力、周囲とのコミュニケーションを図りながら技術的課題を解決に導く創造力、英語力と論理的な文章作成・プレゼンテーション能力、技術者としての倫理的判断力を重視しています。
専門学科ごとには、機械工学科が設計から製作までを実践できる総合力と物理現象を分析してものづくりのプロセスを提案・改善する力、電気情報工学科が電気・電子・制御・通信・情報の広範な基礎学力に基づく適応力と課題や社会問題を捉える洞察力、物質工学科が物質工学の基礎理論・技術の理解と応用力・課題解決力および化学英語での発信力、建築学科が性能・安全性・環境負荷・経済性に配慮した計画・設計力と建築の歴史・文化への学術的理解を、それぞれ求めています。
入試情報
選抜は推薦選抜・学力検査選抜・帰国生徒特別学力選抜の3方式。推薦は調査書に加えて作文と面接、学力検査は理科・英語・数学・国語の4教科(各100点)と面接・調査書を点数化して判定します。志願倍率は最新の2026年度で1.23倍。2022年度1.67倍・2025年度1.44倍と年により振れます。進路は令和6年度で就職68.2%・進学29.8%。大学編入は2023〜2025年度で熊本大学11名・長岡技術科学大学10名・豊橋技術科学大学9名と分散しています。
都城高専は、ディプロマ・ポリシーに示す能力を育てるための教育を受けるにふさわしい人材として、幅広い分野に関心をもち総合的な基礎学力がある人、科学と工学を基礎とした「ものづくり」に興味がある人、技術者として社会に役立ちたいと考えている人、責任をもって継続的に物事を実行できる人を求めています。
こうした人材を受け入れるため、本科の入学者選抜は「推薦選抜」「学力検査による選抜」「帰国生徒特別学力選抜」の三つの方法で行います。推薦選抜では、様々な分野への関心・総合的な基礎学力・継続的な実行力を調査書で、ものづくりへの興味や社会に役立ちたいという意欲を作文と面接で評価し、総合して合否を判定します。学力検査による選抜では、理科・英語・数学・国語の学力検査(各科目100点満点)と面接、調査書を点数化して総合的に判定します。帰国生徒特別学力選抜では、理科・英語・数学の学力検査と面接、調査書により総合的に判定します。4年次の編入学は学力検査による選抜(英語・数学・専門科目の学力検査、推薦書、面接、調査書の総合判定)で行います。
志願者が定員に対して比較的少なめ(穴場になりうる)
※ 公表された志願倍率に基づく当サイトの目安で、偏差値ではありません。人気・競争率を示すもので、倍率は年度・学科・推薦/学力で変わります。
算出: 志願者数の合計 ÷ 入学定員。推薦・学力など全ての選抜方式の志願者を合算した延べ人数で、両方に出願した志願者は重複して数えられます(学校が重複を除いた実数を公表していないため)。(入学定員160名)
出典: 学校公式サイト ↗
倍率の推移
入試方式
2026年度
対象: 出身中学校長が推薦する者。9教科3年間5段階評価の内申点合計108以上。
選抜: 調査書・作文・面接による総合判定。
各学科の募集人員(各40名)の60%(各24名)を推薦選抜で充当。
対象: 本科第1学年への入学志願者
選抜: 理科・英語・数学・国語の学力検査(マークシート方式)と面接、調査書を点数化して総合判定。第4志望まで選択可。
検査日は令和8年2月8日(追試験2月15日)。
対象: 帰国生徒
選抜: 理科・英語・数学の学力検査(マークシート方式)と面接、調査書を点数化して総合判定。
募集人員は各学科とも若干名。
出典: 学校公式サイト ↗
配点(2026年度)
傾斜なし / 学力検査400点教科ごとの配点を見る閉じる
2027年度の募集要項は2026-08-10時点で公開されていません。下の配点は2026年度のものです。配点は年度によって変わることがあります。
調査書は「能力、適性を評価するための基礎資料」とされ、点数への換算方法は公表されていない。面接(15分程度の集団面接)の配点も示されていない。
調査書は「能力、適性を評価するための基礎資料」とされ、点数への換算方法は公表されていない。
配点は傾斜を適用したあとの点数です。2026-08-10 時点の募集要項によります。
出典: 学校公式サイト ↗
学費・奨学金
国立高専のため授業料は全国一律で、年額234,600円です。入学料は84,600円。生活保護世帯・住民税所得割非課税世帯には、授業料以外の教育費を支える高等学校等奨学給付金(返還不要)があります。経済的理由や災害等による入学料・授業料の免除・徴収猶予制度、住民税非課税世帯等を対象とする高等教育の修学支援新制度(授業料等減免+給付型奨学金)、日本学生支援機構の給付・貸与奨学金、宮崎県育英資金などの地方公共団体・民間団体の奨学金も利用できます。入学時には別途、教科書・制服・教材等の諸経費が必要です。
- 年平均
- 251,520円
- 入学金
- 84,600円
- 授業料/年
- 234,600円
- 5年総額(概算)
- 1,257,600円
高等学校等就学支援金は令和8年度(2026年度)から所得制限が撤廃され、世帯年収にかかわらず本科1〜3年が対象になりました。国公立高専の支給上限は年額234,600円(月額19,550円)で授業料と同額のため、申請すれば授業料の負担はなくなります。 支給は原則として通算36か月まで。入学料・教科書代・寮費などは対象外で、本科4〜5年・専攻科は高等教育の修学支援新制度(所得要件あり)に切り替わります。
出典: 文部科学省「高等学校等就学支援金制度」/国立高等専門学校機構「経済的支援」。受給には申請が必要です。
諸納金スケジュール(R6):入学料84,600+授業料234,600(前期117,300・就学支援金で軽減)+教科書等一式約100,000+後援会入会金10,000+後援会費25,000/年+同窓会費10,000+学生会入会金1,000+学生会費4,400/年+学生傷害保険10,000/5年+スポーツ振興1,550+団体補償1,370+各実力テスト代計1,285。入学時諸納金合計483,805(うち入会金・保険等一時金分約32,285)。出典:公式『諸納金納付スケジュール』
奨学金・学費支援
- 給付日本学生支援機構 給付型奨学金対象: 学業・人物ともに優れ、健康で、経済的に修学が困難な学生
返還不要の給付型奨学金。
- 貸与日本学生支援機構 貸与奨学金(第一種・第二種)対象: 学業・人物ともに優れ、健康で、学資負担が困難な学生
無利子の第一種と有利子の第二種があり、月額は種別により異なる。
- 減免入学料免除・徴収猶予対象: 学費負担者が死亡、または風水害等の災害により納付が困難な者
全額または半額の免除、徴収猶予の制度がある。
- 減免授業料免除・徴収猶予対象: 経済的理由により納付が困難で、人物・成績が優秀な者、または卓越した学習成果のある者
全額または半額の免除、徴収猶予の制度がある。
- 給付高等学校等就学支援金対象: 本科1〜3年生(所得制限なし・要申請)
本科1〜3年が対象の国の制度(返還不要)。令和8年度から所得制限が撤廃され、世帯年収にかかわらず年額234,600円(月額19,550円)=授業料の全額が支給され、授業料は実質無償になる。支給は原則通算36月。
- 給付高等学校等奨学給付金対象: 生活保護世帯・住民税所得割非課税世帯
教科書費・教材費等の教育費を支援する返還不要の給付金。
出典: 学校公式サイト ↗
寮生活
校内に学生寮「高千穂寮」を設置しています。鉄筋コンクリート造で、女子学生のための女子寮も独立棟として備え、二人部屋または一人部屋で共同生活を送ります。寮生会のもとで年間を通じてさまざまな行事が行われ、上級生と下級生が親睦を深める場となっています。遠方から通う学生の修学に便宜を供与する施設で、規律ある共同生活を通じて自立心と協調性を育みます。寄宿料・食費等の詳細は募集要項等で公表されています。
- 寮
- あり
- 月額(食費込み)
- 約44,113円
- 女子入寮
- 女子寮・女子棟あり
- 寄宿料(部屋代)
- 700円
- 運営費・光熱水費等
- 9,100円
- 食費
- 33,896円
- 寮生会費等
- 417円
寮名:高千穂寮(男子・女子独立棟・国際寮)
※ 食費は学校公表の年額を12か月でならした月平均です(長期休業を含む)。
出典:高専における諸納金納付スケジュール(令和6年4月1日)(令和6年度/2年前の資料) 2026-08-07 確認
※収容人数は公式非掲載(寮ページ・検索で未確認 2026-06) ※入寮費は公式資料に記載なし(非掲載または徴収なし 2026-06)
学科・カリキュラム
機械工学科・電気情報工学科・物質工学科・建築学科の4学科制で、入学時に学科を選ぶ従来型です。物質工学科は1〜3年で化学の基礎を共通に学び、4年次から物質工学コースと生物工学コースに分かれます。建築学科は宮崎県で唯一、一級建築士受験資格の指定科目認定を受けている点が大きな特徴。卒業要件は167単位(一般科目75単位以上・専門科目82単位以上)です。
都城高専は、機械工学科・電気情報工学科・物質工学科・建築学科の独立した4学科で構成され、いずれも5年一貫のカリキュラムを編成しています。全国高専共通のモデルコアカリキュラム(MCC)をベースに、一般科目(人文・社会、外国語、数理・自然科学、情報)、専門科目(機械、電気情報、物質、建築)、そして最終学年の卒業研究を体系的に配置し、講義・演習・実験実習を1年次から5年次まで適切に組み合わせています。低学年では国語・英語・物理・基礎数学・情報基礎などの一般科目で基礎学力と豊かな教養を養い、学年進行とともに各学科の専門性を高めていきます。アクティブ・ラーニングや対話・討論型授業、PBL型授業も取り入れ、成績評価は100点法で60点以上を合格として単位を認定します。
各学科は専門分野の科目群を独自に編成しています。機械工学科は機械力学・材料力学・熱力学・流体力学のいわゆる「4力学」を基盤に、設計製図・工作実習・工学実験などの基礎技術科目と創造設計を通じて、設計から製作までを実践できる力を育てます。電気情報工学科は電気・電子・制御・通信・情報の5分野を基礎に、電気製図や電気情報工学実験など70テーマ以上の実験・実技科目で適応力のある実践力を養います。物質工学科は分析・無機・有機・物理・生物化学などの化学の基礎科目を1〜3年で共通に学び、4年次から物質工学コースと生物工学コースに分かれて材料合成・機能評価やバイオテクノロジーの応用技術を修得します。建築学科は構造・生産材料・計画・環境設備・建築史の各分野を学び、宮崎県で唯一、一級建築士受験資格の指定科目認定を受けています。
5年間の準学士課程を修了した後は、2年制の専攻科(機械電気工学専攻8名、物質工学専攻4名、建築学専攻4名)へ進み、より高度な専門知識と技術を学ぶ道が開かれています。専攻科は修業年限2年・修了要件62単位以上で、2年次に大学改革支援・学位授与機構の審査を経て学士(工学)の学位取得をめざすことができ、大学院進学への接続にもなっています。
機械工学科
設計・製図・材料・熱・流体・制御工学を中心に、基礎四力学に加え制御・情報・AI技術やデータサイエンスを学ぶ。輸送機器・ロボット・産業/医療機器など多様なものやシステムを設計・製作でき、エネルギーや環境・防災まで幅広い分野で活躍する実践的技術者を育成する。
電気情報工学科
電力・材料・電子・制御・情報通信の5分野を基礎に、理論と実践を一体化したカリキュラムで学ぶ。70テーマ以上の実験を通じて基礎学力を養い、電気エネルギーからコンピュータ、情報通信、医療計測まであらゆる分野で活躍できる技術者を育成する。
物質工学科
数学・物理・化学・情報処理の基礎から分析・有機・無機・物理化学・生化学までを学び、4年次に物質工学コースと生物工学コースへ分かれる。新素材・化学製品・バイオ物質が関わるあらゆる分野で活躍できる人材を、少人数教育で育成する。
建築学科
計画・構造・生産材料・環境設備・建築史の各分野を学び、1年次から設計演習や材料・環境実験、測量実習を行う。CADや3Dプリンター等の設備も充実。宮崎県唯一の建築系高等教育機関で、一級建築士受験資格の指定科目認定を受けた県内唯一の学校。
専攻科
本科(5年)修了後にさらに2年間学び、大学と同等の「学士」取得を目指せる課程です。
- 機械電気工学専攻(定員8)
- 物質工学専攻(定員4)
- 建築学専攻(定員4)
準学士課程5年の上に2年間の高度な専門教育を行う課程。一般科目6単位以上・専門共通科目6単位以上・専門専攻科目38単位以上の計62単位以上を修得し、大学改革支援・学位授与機構の審査に合格すると学士(工学)の学位を取得できる。
出典: 学校公式サイト ↗
就職・進学実績
女子学生比率 31.9%(2025-05-01 現在)
※ 各学校の公式サイトに移動します。資料請求の手続き・個人情報の取り扱いは各学校の定めに従います。
都城工業高等専門学校のよくある質問
都城工業高等専門学校の偏差値はどのくらいですか?
高専は高校と入試制度が異なり、一般的な偏差値は公表されていません。都城工業高等専門学校の入試は、公表された志願倍率(約1.2倍)から見ると「倍率ひかえめ」が目安です。これは偏差値ではなく人気・競争率の目安で、年度・学科・選抜方式(推薦/学力)で変わります。
都城工業高等専門学校の学費はいくらですか?
都城工業高等専門学校の学費は、本科5年間の総額でおよそ1,257,600円(年あたり251,520円)が目安です。授業料のほか入学料・諸経費・寮費等が別途かかる場合があります。
都城工業高等専門学校に寮はありますか?
都城工業高等専門学校には学生寮があります。寮費は月額約44,113円(食費を含む)が目安です。遠方から通う学生の生活基盤として利用されています。
都城工業高等専門学校の入試倍率はどのくらいですか?
都城工業高等専門学校の代表的な志願倍率はおよそ1.2倍です。倍率は年度・学科・選抜方式(推薦/学力)によって変動します。
都城工業高等専門学校の女子の割合はどのくらいですか?
都城工業高等専門学校の女子比率はおよそ32%です(当サイト集計)。近年は多くの高専で女子学生の受け入れ・支援が広がっています。
都城工業高等専門学校にはどんな学科がありますか?
都城工業高等専門学校には機械・材料・電気・電子・化学・生物・建設・建築系などの学科があります。高専は中学卒業後の5年間で、実験・実習を重視した専門教育を受けられるのが特徴です。
都城工業高等専門学校の卒業後の進路は?
都城工業高等専門学校をはじめ高専の卒業生は、就職と進学(大学への編入学・専攻科への進学)の両方に進みます。専門性を活かした就職に強く、求人倍率が高いことで知られます。詳しい進路実績はページ上部のデータをご覧ください。
関連コラム
この高専とあわせて見られています

データ更新日: 2026-06-21
本ページは公開情報をもとに高専みらいが編集した独立の情報ページで、学校公式のものではありません。 掲載情報の誤り・訂正のご指摘や、学校関係者の方の掲載に関するご相談は お問い合わせフォームから承ります。
当サイトの編集方針・出典・免責事項については このサイトについてをご覧ください。




