機械・材料奈良工業高等専門学校
国立・近畿・奈良県
学校概要
奈良高専は奈良県大和郡山市にある国立高専で、近鉄郡山駅からバスで約15分。令和9年度入学者から学科構成が変わり、従来の5学科(機械・電気・電子制御・情報・物質化学)に代えて、情報科学科40名・システムデザイン工学科120名・物質創成化学科40名の3学科(計200名)を募集します。総定員は変わらず、入学後にコースへ分かれる形に組み替えられました。女子学生比率は26.3%(令和7年度)と高専のなかでは高い水準で、推薦入試の「卓越エンジニア養成枠」は募集人員の半数を女子に充てるなど、女子学生の受け入れに力を入れています。
- 設置区分
- 国立
- 所在地
- 近畿・奈良県
- アクセス
- 近鉄郡山駅バスセンター1番のりばから奈良交通バス(大和小泉駅東口行・矢田寺前行)で「奈良高専」下車(約15分)/ 近鉄郡山駅から徒歩25分 / JR大和小泉駅東口1番のりばから近鉄郡山駅行きで「奈良高専」下車(約20分)
- 学科系統
- 機械・材料・電気・電子・情報・化学・生物・複合
- 公式サイト
- 公式サイトを見る
- 公式SNS
- X(Twitter)↗
教育理念・育てたい人物像
奈良高専は、所定の単位を修得したうえで4つの力を身につけた学生に卒業を認定する方針です。人文・社会・自然・情報の幅広い教養をもち自主的・継続的に学べる「基礎力」、多様な個性や価値観をもつ他者と意思疎通し同じ目的へ協働できる「協働力」、技術者としての倫理観をもって責任ある行動で社会に貢献できる「社会貢献力」の3つに加え、令和9年度入学者からは数理・データサイエンス・AIの基礎知識を各専門分野に活用できる「AI活用能力」が全学科共通の卒業要件として加わりました。学科の枠を越えてAIを扱えることを、教養と同じ位置づけで求めています。
これに加え、各学科・各コースが「専門基礎力」「専門応用力」を定めています。情報科学科はIT・ソフトウェア・ハードウェア・情報理論・数理データサイエンスAIの専門能力を土台に、コンピュータサイエンスコースがネットワーク・セキュリティの、データサイエンスコースがAI・データサイエンスとビジネスエンジニアリングの課題解決を担います。システムデザイン工学科は機械情報コースが材料・加工・熱流体・機械力学、ロボティクス情報コースが機械・電気電子・計測制御を横断するシステム工学、電気電子情報コースが電気電子回路・材料・電力制御・通信工学の能力を定めています。物質創成化学科は応用化学・生物化学・化学工学の能力を身につけ、バイオ・エネルギー・新素材・環境などの課題を解決できる技術者・研究者を育てます。
入試情報
入試は推薦選抜と学力選抜。令和9年度から推薦の枠組みが変わり、「卓越エンジニア養成枠」(募集人員の40%・うち半数を女子/調査書+志願理由書の200点満点)と「一般推薦枠」(同20%/調査書+志願理由書+面接の300点満点)の2本立てになりました。推薦だけで定員の60%を占め、残る40%が学力選抜です。学力選抜は5教科500点+調査書240点の740点満点で、調査書は音楽・美術・保体・技家を各35点と主要5教科(各20点)より重く見るのが特徴です。志願倍率は約1.1倍(2026年度)で、1.19倍(2024年度)→1.09倍→1.07倍と3年続けて下がっています。進路は就職57.2%・進学37.8%(令和7年度)。編入先は豊橋技術科学大学・京都工芸繊維大学・長岡技術科学大学が上位で、大阪公立大学・大阪大学など関西圏の大学へ進む学生も目立ちます。
奈良高専は「幅広い工学的知識・技術を身につけ、豊かな人間性を備えた技術者の養成」を使命とし、国際的視野をもって課題を発見・解決できる創造的技術者の育成を掲げています。本科が求める学生像としては、技術者や研究者になって社会の役に立ちたい人、基礎的な学力を身につけ自ら進んで学べる人、科学や技術に関心があり仲間と協力して新しいものを創造したい人、他者への思いやりがあり責任感をもって誠実に行動できる人を挙げています。
入学者選抜(本科)は、令和9年度から推薦選抜「卓越エンジニア養成枠」(調査書・志願理由書)、推薦選抜「一般推薦枠」(調査書・志願理由書・面接)、学力選抜(学力検査・調査書)の方法で行われます。卓越エンジニア養成枠は募集人員の40%で、うち半数を女子に充てます(合格内定者が性別ごとに募集人員の20%に満たない学科では、募集人員の40%まで性別にかかわらず判定します)。いずれの枠でも学科は第2志望まで、学力選抜は第3志望まで出願できます。
志願者が定員に対して比較的少なめ(穴場になりうる)
※ 公表された志願倍率に基づく当サイトの目安で、偏差値ではありません。人気・競争率を示すもので、倍率は年度・学科・推薦/学力で変わります。
算出: 志願者数の合計 ÷ 入学定員。推薦・学力など全ての選抜方式の志願者を合算した延べ人数で、両方に出願した志願者は重複して数えられます(学校が重複を除いた実数を公表していないため)。(入学定員200名)
出典: 学校公式サイト ↗
倍率の推移
入試方式
2026年度
対象: 技術者や研究者になるという強い意志を持ち、総合的な基礎学力があり、とくに数学・理科が得意な人
選抜: 調査書、推薦書、適性検査、面接の総合評価
対象: 技術者や研究者になるという強い意志を持ち、総合的で高い基礎学力がある人
選抜: 調査書、推薦書、面接の総合評価
対象: 中学の学習内容を正しく理解していて、実技科目にもしっかり取り組んだ人
選抜: 学力検査、調査書の総合評価
出典: 学校公式サイト ↗
配点(2027年度)
調査書に傾斜あり / 学力検査500点教科ごとの配点を見る閉じる
調査書: 第2学年と第3学年の評価点の和から換算する。要項に「本校との適性を考慮して実技教科を重視」と明記されている。
学力検査は課さない。募集人員は各学科とも定員の40%(うち半数を女子)。
調査書: 第2学年・第3学年の9教科の評定を換算(換算点=調査書点×1.11、小数点以下四捨五入)
学力検査は課さない。
調査書: 第2学年・第3学年の9教科の評定を換算(換算点=調査書点×1.11、小数点以下四捨五入)
配点は傾斜を適用したあとの点数です。2026-08-10 時点の募集要項によります。
出典: 学校公式サイト ↗
学費・奨学金
国立高専のため授業料は全国一律(年額234,600円)。世帯状況に応じて授業料等の減免・給付型奨学金(高等教育の修学支援新制度・日本学生支援機構)や就学支援金の対象となる場合があり、実質負担を抑えられるケースもあります。
- 年平均
- 251,520円
- 入学金
- 84,600円
- 授業料/年
- 234,600円
- 5年総額(概算)
- 1,257,600円
高等学校等就学支援金は令和8年度(2026年度)から所得制限が撤廃され、世帯年収にかかわらず本科1〜3年が対象になりました。国公立高専の支給上限は年額234,600円(月額19,550円)で授業料と同額のため、申請すれば授業料の負担はなくなります。 支給は原則として通算36か月まで。入学料・教科書代・寮費などは対象外で、本科4〜5年・専攻科は高等教育の修学支援新制度(所得要件あり)に切り替わります。
出典: 文部科学省「高等学校等就学支援金制度」/国立高等専門学校機構「経済的支援」。受給には申請が必要です。
学生会:入会金3,000+会費6,800/年。後援会:入会金20,000+会費18,000/年。行事等積立金12,000/年。災害共済1,550。教科書教具約60,000。入学時一時金=入会金計23,000。初年度計約440,550。出典:公式『授業料等所要経費』
奨学金・学費支援
- 給付高等学校等就学支援金対象: 本科1〜3年生(所得制限なし・要申請)
本科1〜3年が対象の国の制度(返還不要)。令和8年度から所得制限が撤廃され、世帯年収にかかわらず年額234,600円(月額19,550円)=授業料の全額が支給され、授業料は実質無償になる。支給は原則通算36月。
- 減免高等教育の修学支援新制度対象: 本科4年生以上・専攻科生
国の制度。授業料等減免と給付型奨学金(JASSO)を併せて支援。
- 減免入学料の免除及び徴収猶予対象: 新入生
高専機構の制度。
- 減免授業料の免除及び徴収猶予対象: 在学生
高専機構の制度。
- 貸与日本学生支援機構奨学金(貸与)対象: 全学年
- 給付日本学生支援機構奨学金(給付)対象: 本科4年生以上・専攻科生
出典: 学校公式サイト ↗
寮生活
学生の修学の便宜と人間形成を目的とする「教育寮」を設置しています。遠方からの進学でも生活基盤を整えやすい環境です。
- 寮
- あり
- 月額(食費込み)
- 約27,258円〜62,258円
- 定員
- 137名
- 女子入寮
- 女子寮・女子棟あり
- 寄宿料(部屋代)
- 800円
- 運営費・光熱水費等
- 11,000円
- 寮生会費等
- 458円
寮名:男子寮2棟・女子寮1棟
※ 学校が食費を幅で公表しているため、合計も幅になります。
出典:学寮 経費について / 必要経費(2023年度/3年前の資料) 2026-08-09 確認
月額換算約11,800円
学科・カリキュラム
令和9年度以降は、入学時に選ぶのが3学科になります。情報科学科(40名)は第4学年でコンピュータサイエンス/データサイエンスの2コースに、システムデザイン工学科(120名)は第2学年で機械情報/ロボティクス情報/電気電子情報の3コースに分かれます。分野を決めきらずに入学し、学びながら絞り込める構成です。本科の上には2年制の専攻科があり、システム創成工学専攻(機械制御システム・電気電子システム・情報システムの3コース/入学定員24名)と物質創成工学専攻(同6名)の2専攻を設置しています。
奈良高専は令和9年度入学者から、情報科学科・システムデザイン工学科・物質創成化学科の3学科構成になります(それ以前の入学者は機械工学科・電気工学科・電子制御工学科・情報工学科・物質化学工学科の5学科)。入学時点で分野を細かく決めきらず、システムデザイン工学科は第2学年、情報科学科は第4学年でコースに分かれる形に組み替えられました。中学卒業後の5年間で専門技術者を育てる早期からの実践教育を特色としています。カリキュラムは、低学年に一般教養科目と専門の基礎科目を、高学年に専門知識・技能を段階的に高める応用科目を配置し、学年進行に従って専門科目が増える「くさび形」の編成をとります。実験・実習を低学年から高学年まで系統的に配置し、その総まとめとして最終学年に卒業研究を行うことで、課題発見・課題解決能力とコミュニケーション能力を養います。
卒業後はさらに、より高度な教育・研究を行う2年制の専攻科へ進む道が開かれています。専攻科は、機械制御システム・電気電子システム・情報システムの3コースからなるシステム創成工学専攻(入学定員24名)と、物質創成工学専攻(入学定員6名)で構成され、本科と合わせた7年一貫の技術者教育を実現しています。
情報科学科
AIを支える高度情報基盤と、AI技術そのものの開発を担う学科。第4学年でコンピュータサイエンスコースとデータサイエンスコースに分かれ、前者はコンピュータ・ネットワーク・サイバーセキュリティ技術、後者はAI・データサイエンスとビジネスエンジニアリングに秀でた人材を育成する。
システムデザイン工学科
機械・ロボティクス・電気電子の3領域をデジタル技術で束ねる大くくり学科。第2学年で機械情報・ロボティクス情報・電気電子情報の3コースに分かれ、各領域の専門能力と実験・実習技術に加えAI・情報技術を活用し、幅広い産業分野で専門技術を応用・展開できる人材を養成する。
物質創成化学科
化学およびバイオ分野の専門能力と実習技術を身につけ、AIなどのデジタル技術を活用する学科。新たな材料開発、創薬、エネルギー・環境問題の解決など、日々変化する社会ニーズに対応する問題発見・解決能力を備えた技術者・研究者を養成する。
出典: 学校公式サイト ↗
専攻科
本科(5年)修了後にさらに2年間学び、大学と同等の「学士」取得を目指せる課程です。
- システム創成工学専攻(定員24)
- 物質創成工学専攻(定員6)
システム創成工学専攻(機械制御システム・電気電子システム・情報システムの3コース/入学定員24名)と物質創成工学専攻(入学定員6名)の2専攻からなる課程。
出典: 学校公式サイト ↗
就職・進学実績
女子学生比率 26.3%(2025-05-01 現在)
学科別の進路(2025年度)
| 学科 | 卒業者 | 就職 | 進学 | 求人数 |
|---|---|---|---|---|
| 機械工学科 | 39 | 23 | 16 | 262 |
| 電気工学科 | 31 | 18 | 9 | 336 |
| 電子制御工学科 | 36 | 24 | 10 | 228 |
| 情報工学科 | 42 | 25 | 14 | 166 |
| 物質化学工学科 | 32 | 13 | 19 | 123 |
出典: 学校公式サイト ↗
主な大学編入先(2023〜2025年度)
3年間の大学編入 計145名
主な就職先(2024〜2025年度)
※ 2名以上採用の企業のみ掲載。全就職者数ではありません。
奈良工業高等専門学校のオープンキャンパス・説明会【2026年】
日程をすべて見る →8/22土曜体験入学(令和8年度)体験入学
体験入学(令和8年度)|令和8年度体験入学 3日目(8/20・21・22の中から1日を選択して受講)
対象:全中学生対象(応募多数の場合、中1・中2は希望に添えないことあり)申込:要申込(受付終了)公式ページで詳細・申込 →9/26土曜令和8年度 入試説明会(京田辺会場)学校説明会
令和8年度 入試説明会(京田辺会場)|京田辺会場(京田辺市商工会館CIKビル4Fキララホール)10:00~12:00、受付9:45~
対象:中学3年生及びその保護者等(保護者等のみの参加も可)申込:要申込(各回開催3日前までに要申込)公式ページで詳細・申込 →10/3土曜令和8年度 入試説明会(八尾会場)学校説明会
令和8年度 入試説明会(八尾会場)|八尾会場(八尾市文化会館プリズムホール4F研修室)10:00~12:00、受付9:45~
対象:中学3年生及びその保護者等(保護者等のみの参加も可)申込:要申込(各回開催3日前までに要申込)公式ページで詳細・申込 →
ほか3件の日程があります。奈良工業高等専門学校の日程一覧 →全校の日程 →
※ 各学校の公式サイトに移動します。資料請求の手続き・個人情報の取り扱いは各学校の定めに従います。
奈良工業高等専門学校のよくある質問
奈良工業高等専門学校の偏差値はどのくらいですか?
高専は高校と入試制度が異なり、一般的な偏差値は公表されていません。奈良工業高等専門学校の入試は、公表された志願倍率(約1.1倍)から見ると「倍率ひかえめ」が目安です。これは偏差値ではなく人気・競争率の目安で、年度・学科・選抜方式(推薦/学力)で変わります。
奈良工業高等専門学校の学費はいくらですか?
奈良工業高等専門学校の学費は、本科5年間の総額でおよそ1,257,600円(年あたり251,520円)が目安です。授業料のほか入学料・諸経費・寮費等が別途かかる場合があります。
奈良工業高等専門学校に寮はありますか?
奈良工業高等専門学校には学生寮があります。寮費は月額約27,258円〜62,258円(食費を含む)が目安です。遠方から通う学生の生活基盤として利用されています。
奈良工業高等専門学校の入試倍率はどのくらいですか?
奈良工業高等専門学校の代表的な志願倍率はおよそ1.1倍です。倍率は年度・学科・選抜方式(推薦/学力)によって変動します。
奈良工業高等専門学校の女子の割合はどのくらいですか?
奈良工業高等専門学校の女子比率はおよそ26%です(当サイト集計)。近年は多くの高専で女子学生の受け入れ・支援が広がっています。
奈良工業高等専門学校にはどんな学科がありますか?
奈良工業高等専門学校には機械・材料・電気・電子・情報・化学・生物・複合系などの学科があります。高専は中学卒業後の5年間で、実験・実習を重視した専門教育を受けられるのが特徴です。
奈良工業高等専門学校の卒業後の進路は?
奈良工業高等専門学校をはじめ高専の卒業生は、就職と進学(大学への編入学・専攻科への進学)の両方に進みます。専門性を活かした就職に強く、求人倍率が高いことで知られます。詳しい進路実績はページ上部のデータをご覧ください。
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データ更新日: 2026-06-21
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