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中国地方の高専一覧|学科・倍率・学費で比較【2026】

中国地方にある国立高専8校(米子・松江・津山・広島商船・呉・徳山・宇部・大島商船)の学科、代表倍率、学費、寮費などの基本情報を一覧で比較。各校の特徴や選び方のポイントを解説します。

目次
  1. 中国地方の高専一覧と基本情報
  2. 各校の特徴と代表倍率
  3. 学費と寮費の目安
  4. 卒業後の進路:数字の読み方に注意が要るエリア
  5. 中国地方の高専の選び方

中国地方には、8校の国立高等専門学校(高専)があります。そのうち2校は全国でも珍しい「商船高専」です。 この記事では、中国エリアの高専への進学を検討している中学生や保護者に向けて、各校の学科構成、代表倍率、学費、寮費などの基本情報を一覧で比較し、それぞれの特徴を解説します。

中国地方の高専一覧と基本情報

学校名 所在地 学科構成 代表倍率
米子工業高専 鳥取県米子市 総合工学科(1学科制・5コース) 約1.8倍 あり
松江工業高専 島根県松江市 5学科(機械/電気/電子制御/情報/環境・建設) 約1.6倍 あり
津山工業高専 岡山県津山市 総合理工学科(1学科制・4系) 約1.8倍 あり
広島商船高専 広島県豊田郡 2学科(商船/総合科学) 約1.9倍 あり
呉工業高専 広島県呉市 4学科(機械/電気情報/環境都市/建築) 約1.9倍 あり
徳山工業高専 山口県周南市 3学科(機械電気/情報電子/土木建築) 約1.9倍 あり
宇部工業高専 山口県宇部市 5学科(機械/電気システム/制御情報/物質/経営情報) 約1.4倍 あり
大島商船高専 山口県大島郡 3学科(商船/電子機械/情報) 約2.0倍 あり

すべての学校に学生寮が完備されており、遠方からの進学も可能です。

各校の特徴と代表倍率

鳥取県・島根県・岡山県の高専

  • 米子高専:総合工学科の1学科制(機械システム・電気電子・情報システム・化学バイオ・建築デザインの5コース)。代表倍率は約1.8倍。
  • 松江高専:機械・電気・電子制御・情報・環境・建設の5学科。代表倍率は約1.6倍。
  • 津山高専:総合理工学科の1学科制(先進科学・機械システム・電気電子システム・情報システムの4系)。代表倍率は約1.8倍。

広島県・山口県の高専

  • 呉高専:機械・電気情報・環境都市・建築の4学科。代表倍率は約1.9倍。
  • 広島商船高専:商船学科と総合科学科の2学科(総合科学科は流通マネジメント・情報科学・電子システム・電子情報の複数コース)。全国5校の商船高専の一つで、代表倍率は約1.9倍。
  • 徳山高専:機械電気・情報電子・土木建築の3学科。代表倍率は約1.9倍。
  • 宇部高専:機械・電気システム・制御情報・物質・経営情報の5学科。経営情報系を持つのが特徴で、代表倍率は約1.4倍。
  • 大島商船高専:商船・電子機械工学・情報工学の3学科。中国地方でもう一つの商船高専で、代表倍率は約2.0倍とエリア内では高めです。

中国地方は代表倍率1.4〜2.0倍のゾーンに集まり、大島商船(約2.0倍)がエリア内で最も高い水準です。倍率は年度・学科・方式で変動するため、志望校の最新値は必ず公式でご確認ください。倍率の見方は「高専の倍率まとめ」で解説しています。

学費と寮費の目安

国立高専のため、学費は全校共通です。

  • 学費(年間):約234,600円(入学料84,600円は初年度のみ)
  • 寮費(月額):約30,000〜50,000円前後(寮費・食費・光熱費込み。金額は学校により異なります)

※本科1〜3年は高等学校等就学支援金の対象です。2026年度から所得制限が撤廃され、国公立高専は年額234,600円(授業料の全額)が支給されるため、授業料は実質0円になります。学費の詳細は「高専の学費まとめ」、寮費は「高専の寮費まとめ」をご覧ください。

卒業後の進路:数字の読み方に注意が要るエリア

中国地方の高専8校の卒業者1,258名を合わせると、就職65.3%・進学32.9%です(各校の最新年度を卒業者数で加重して算出)。全国56校の平均は就職59.0%・進学38.5%で、進学率32.9%は7エリア中で最も低い数字になります。

ただしこれを「中国地方の高専は進学に弱い」と受け取るのは、統計の読み違いです。このエリアは全国に5つある商船系高専のうち2つ(広島商船・大島商船)を抱えており、この2校が平均を大きく引き下げています。

商船学科は他の学科と進路の形がそもそも違います。広島商船の商船学科は、校内での授業・実習4年半に加えて海技教育機構の練習船での1年間の乗船実習があり、修業年限が5年半。卒業時に3級海技士(航海・機関)の筆記試験が免除され、海技士として必要な免許講習も修了できます。つまり卒業がそのまま船舶職員への入口になる課程で、大学編入は主たる進路ではありません。広島商船の進学率7.6%、大島商船の14.8%という数字は、進学に失敗した結果ではなく設計どおりの姿です。

この2校を除いて計算し直すと、中国地方6校の進学率は37.7%となり、全国平均38.5%とほぼ並びます。工業系高専だけで比べれば、中国地方は全国並みです。呉高専は52.1%と、全国的にも高い水準にあります。

編入先は、豊橋技術科学大学が8校中7校、長岡技術科学大学が6校の上位に入る全国共通の形に加えて、岡山大学が4校、九州工業大学・山口大学・東京海洋大学がそれぞれ2校の上位に登場します。数は少ないものの、松江高専(令和7年度)と徳山高専(令和6年度)からは各1名の東京大学への編入実績もあります。

進路の全体像は「高専の就職率のホント」「高専から大学編入する方法」でくわしく解説しています。

中国地方の高専の選び方

  1. 商船高専か工業高専か:航海士・機関士を目指すなら、広島商船・大島商船の「商船学科」が選択肢になります。
  2. 1学科制か複数学科制か:米子・津山は1学科制(総合学科)で、入学後にコース/系を選べます。
  3. 学びたい分野があるか:建築なら呉・徳山、経営・流通系なら宇部・広島商船など、学校ごとに特色があります。

まずは各校の公式サイトやオープンキャンパスで、実際の雰囲気を感じてみることをおすすめします。


気になる学校を比べてみましょう

出典・参考資料

  • 独立行政法人 国立高等専門学校機構および各校公式募集要項(2026年度版)
  • 当サイト調べ(2026年7月時点・kosen.json 照合済)
  • 商船学科の修業年限・海技士資格について:広島商船高等専門学校「商船学科」 https://www.hiroshima-cmt.ac.jp/departments/shosen/

【重要】当サイトのデータについて 高専には公的な「偏差値」は存在しません。当サイトでは、偏差値の代わりに「倍率」や「入試方式」を難易度の目安としています。 倍率は各校の最新年度・全学科・全方式を合算した志願倍率(代表倍率)で、学科別の倍率ではありません。学費・寮費・倍率などの数値は各校の公式募集要項および当サイト調べ(2026年7月時点)に基づきます。最新の金額・日程は必ず各校公式の募集要項でご確認ください。

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