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高専卒の学位「準学士」とは?大卒(学士)との違いと取得方法

高専を卒業すると得られる「準学士」という称号。大卒の「学士」や短大卒との違いは何か?また、高専にいながら「学士」を取得する専攻科ルートや大学編入ルートについて解説します。

目次
  1. 高専卒の称号「準学士」とは?
  2. 高専生が「学士(大卒と同等)」を取得する2つの方法
  3. 「準学士」のままで就職するか、「学士」を取るか?
  4. まとめ

「高専を卒業したら、最終学歴はどうなるの?」 「準学士って、大卒(学士)とは何が違うの?」

履歴書を書く際や、企業の求人票を見る際に必ず関わってくるのが「学歴」と「学位(称号)」です。高専(高等専門学校)の5年間を卒業した際に得られる学歴は、一般的な高校や大学とは少し異なります。

本記事では、高専卒に与えられる「準学士」の意味と、大卒と同等の「学士」を取得する方法について解説します。


高専卒の称号「準学士」とは?

高専(5年制)を卒業した学生には、「準学士(じゅんがくし)」という称号が与えられます。

準学士の立ち位置

日本の教育制度において、準学士は「短期大学(短大)卒業と同等」の学歴として扱われます。

  • 高校卒業:称号なし
  • 専門学校卒業:専門士
  • 高専卒業(5年):準学士
  • 短期大学卒業(2年):短期大学士(※かつては準学士と呼ばれていました)
  • 大学卒業(4年):学士
  • 大学院修了(修士課程):修士

【動き】準学士を正式な「学位」にする検討が進行中

2026年6月、文部科学省は準学士を「称号」から、海外でも通用しやすい正式な「学位」に位置づける方向性を打ち出しました[1]。ただし、これはまだ決定事項ではなく検討段階です。6月内に有識者会議を設置し、年内をめどに政策パッケージとして取りまとめる予定とされています。

実現すれば、就職・海外進学など卒業後の選択肢に影響する可能性がありますが、本記事では現時点で確定している制度(称号としての準学士)をもとに解説します。今後の動向は、追って本記事もアップデートします。

就職活動での扱い

企業の求人票では、応募資格が「大卒以上」となっている場合、原則として高専卒(準学士)は応募できません。高専卒は「高専卒・短大卒・専門卒」の枠で採用されるのが一般的です。 ただし、高専生は学校に直接届く「学校推薦求人」を使って就職することが多いため、一般の求人サイトの応募資格を気にする場面は実はあまり多くありません。


高専生が「学士(大卒と同等)」を取得する2つの方法

「将来は研究職に就きたい」「海外で働きたい(ビザ取得に学士が有利)」「大卒以上の求人に応募したい」という理由で、学士(大卒資格)を希望する高専生も多くいます。

高専生が学士を取得するには、主に以下の2つのルートがあります。

ルート1:大学の3年次へ「編入」する

高専(5年)を卒業後、国立大学や私立大学の工学部3年次に編入学するルートです。

  • 期間:高専5年 + 大学2年 = 計7年(22歳で卒業)
  • 得られる学位:その大学の「学士(工学など)」
  • メリット:旧帝大(東大・京大など)の学歴を得ることも可能。大学院への進学もスムーズです。

ルート2:高専の「専攻科」へ進学する

高専を卒業後、同じ高専内に設置されている2年制の「専攻科」に進学するルートです。

  • 期間:高専5年 + 専攻科2年 = 計7年(22歳で修了)
  • 得られる学位:独立行政法人大学改革支援・学位授与機構の審査に合格することで「学士(工学など)」が授与されます。
  • メリット:住み慣れた高専の環境で、同じ先生のもとで研究を続けられます。大学編入よりも学費や生活費(引越し費用など)が安く済みます。

「準学士」のままで就職するか、「学士」を取るか?

進路を選ぶ際、どちらが良いかは個人の目標によって異なります。

  • 早く社会に出て実務経験を積みたい人 → 5年で卒業し、「準学士」として就職するのがおすすめです。トヨタやソニーなどの大企業に20歳で入社できるのは大きなメリットです。
  • 研究開発(R&D)に携わりたい、将来の選択肢を広げたい人 → 大学編入や専攻科へ進学し、「学士」(さらに大学院へ進んで「修士」)を取得することをおすすめします。大手メーカーの研究職は、修士号以上の取得者を条件としていることが多いです。

まとめ

  1. 高専(5年)を卒業すると、短大卒と同等の「準学士」の称号が得られる
  2. 大卒と同等の「学士」を得るには、大学編入か専攻科進学(+2年)が必要
  3. 就職(準学士)か進学(学士)かは、将来やりたい仕事(現場か研究か)で決める

高専の最大の魅力は、20歳の時点で「そのまま就職する」か「さらに進学して学士を取る」かを、自分の成長や目標に合わせて柔軟に選べる点にあります。


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References

[1] 時事通信「高専卒業生に学位 新設促進、大幅機能強化へ―文科省」(2026年6月12日): https://www.jiji.com/jc/article?k=2026061200885&g=soc

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