複合八戸工業高等専門学校
国立・東北・青森県
学校概要
八戸高専は青森県八戸市にある国立高専です。産業システム工学科の4コース制で入学定員は各コース40名・計160名、本科の在籍者は806名。女子学生比率は29%(令和7年5月1日現在)と全国の高専のなかでは高めです。JR八戸駅からバスで約15分の立地に収容450名の北辰寮があり、男女別の一般寮に加えて留学生と混住する国際寮を持ちます。2025年の全国高専プロコン競技部門では優勝しました。
- 設置区分
- 国立
- 所在地
- 東北・青森県
- アクセス
- JR八戸駅からバス約15分「高専前」下車 / タクシー約10分
- 学科系統
- 複合
- 公式サイト
- 公式サイトを見る
- 公式SNS
- X(Twitter)↗
教育理念・育てたい人物像
八戸高専の準学士課程(産業システム工学科)は、次のような能力を身につけ、所定の単位を修得した学生に卒業を認定する方針(ディプロマ・ポリシー)を掲げています。具体的には、豊かな教養と幅広い視野のもとで地球環境や人類社会における科学・技術の重要性を理解する力(DP1)、数学・自然科学の基礎と応用数学・応用物理・情報処理の知識を問題解決に応用する力(DP2)、得意とする専門分野と他分野の基礎知識を課題解決に活かす力(DP3)、自ら課題を発見・探究し協調してチームの一員として取り組む姿勢(DP4)、地域の課題に関心を持ち解決に貢献しようとする姿勢(DP5)、異文化を理解し討議・発表力と英語基礎力を研究発表等で活用する力(DP6)の6点です。
教育理念としては、豊かな教養を基盤に得意とする工学専門分野の知識と技術を身につけ、自ら課題を発見して解決に向けて学び続け、人類福祉の増進と社会の進展に貢献する創造力豊かな技術者の養成を掲げています。校訓は「誠実・進取・協調」です。
施設・環境
1993年に情報処理・マルチメディア教育を目的に新設。パソコン室や創造設計室CADシステムを備え、AutoCAD・SolidWorks・Fusion 360などの教育用CADが整備され、プログラミング教育・実験実習・卒業研究に活用される。
地域の特性に密着した工業技術の研究開発をコースの枠を超えて推進する産学官連携の共同研究機関。地域企業への技術指導、受託・試験研究、公開講座などを通じて産・学・官・金交流の拠点となっている。
昭和40年設置の機械工作実習教育施設。機械工場・溶接工場・鋳造工場・木型工場などを備え、5軸マシニングセンタやCNC旋盤、レーザー加工機などを設置。工作実習・創造実習・卒業研究やロボコン等の課外活動に使われる。
入試情報
選抜は国際的エンジニア育成特別選抜・推薦選抜・学力選抜・帰国子女特別選抜の4方式で、数学・理科・英語を重視します。代表倍率は1.2倍で、2021年度2.2倍から2023年度1.03倍まで下がり2024年度は1.49倍と振れ幅があります。進路は令和7年度で就職53.2%・進学44.8%と、高専のなかでは進学の比率が高い部類。大学編入は2023〜2025年度で豊橋技術科学大学26名・長岡技術科学大学18名・岩手大学14名が中心です。
産業システム工学科(第1年次入学)が求める学生像(アドミッション・ポリシー)として、八戸高専は、他人への思いやりができ責任ある行動がとれる人、数学・理科や英語の基礎知識を備え主体的に学ぶ意欲がある人、ものづくりや科学・技術に興味を持ち知的探究心をもって思考しようとする人、チームで協力し技術を通じて社会に貢献する夢を持つ人、多様な人々と積極的に対話し自分の意見や考えを表現できる人を挙げています。
入学者選抜は、国際的エンジニア育成特別選抜・推薦選抜・学力選抜・帰国子女特別選抜の四つの方法で行い、基礎学力については本校での学習に重要な数学・理科・英語の成績を重視するとしています。
志願者が定員に対して比較的少なめ(穴場になりうる)
※ 公表された志願倍率に基づく当サイトの目安で、偏差値ではありません。人気・競争率を示すもので、倍率は年度・学科・推薦/学力で変わります。
算出: 志願者数の合計 ÷ 入学定員。推薦・学力など全ての選抜方式の志願者を合算した延べ人数で、両方に出願した志願者は重複して数えられます(学校が重複を除いた実数を公表していないため)。(入学定員160名)
出典: 学校公式サイト ↗
倍率の推移
入試方式
2026年度
対象: 出身中学校長の推薦を受け、本校への入学意志が強い志願者
選抜: 推薦書・調査書・面接試験の総合評価。第二志望コースまで選択可(不合格の場合は学力選抜受験者となる)
募集人員 96名(各コース24名・募集人員の約60%)
対象: 一般の志願者
選抜: 学力試験(理科・英語・数学・国語・社会 各100点)と調査書の総合評価。八戸高専は理科・数学の得点を2倍、英語を1.5倍にして選抜。東北地区4高専(八戸・一関・仙台・秋田)の複数校志望受験制度を選択可。
募集人員 48名(各コース12名・募集人員の約30%)
対象: 外国における教育を受け一定の条件を満たす志願者
選抜: 学力試験(数学・英語・理科)、作文、面接試験、調査書の総合評価
募集人員 若干名
対象: 科学技術や国際交流等に関心がある志願者
選抜: 英語・数学の学力確認検査、実験レポートの作成、面接試験の総合評価(9月に入学試験、1月に調査書等で入学資格確認)
募集人員 最大16名(各コース最大4名・入学定員の最大10%)
出典: 学校公式サイト ↗
学費・奨学金
学費は国立高専の標準額どおり。加えて授業料・入学料の減免制度や、返還不要の八戸高専独自奨学金(25万円まで、特別奨学生は30万円まで)など、経済的な支えの選択肢がそろっている点は要チェックです。
- 年平均
- 251,520円
- 入学金
- 84,600円
- 授業料/年
- 234,600円
- 5年総額(概算)
- 1,257,600円
高等学校等就学支援金は令和8年度(2026年度)から所得制限が撤廃され、世帯年収にかかわらず本科1〜3年が対象になりました。国公立高専の支給上限は年額234,600円(月額19,550円)で授業料と同額のため、申請すれば授業料の負担はなくなります。 支給は原則として通算36か月まで。入学料・教科書代・寮費などは対象外で、本科4〜5年・専攻科は高等教育の修学支援新制度(所得要件あり)に切り替わります。
出典: 文部科学省「高等学校等就学支援金制度」/国立高等専門学校機構「経済的支援」。受給には申請が必要です。
学生諸納付金(R6・公式『学生納付金関係』PDF):授業料年234,600(前後期各117,300)+後援会入会金6,000+後援会費11,000/年+課外活動援助費13,000+学生会入会金1,000+学生会費8,500/年。入学時:教科書約44,000〜58,000(学科差)+教材/作業服約29,000〜32,000+電子辞書約29,000+制服男約62,000/女約58,000。出典:公式PDF(20241020)
奨学金・学費支援
- 貸与日本学生支援機構奨学金(第一種)対象: 本科生・専攻科生
無利子の貸与奨学金。学年・通学形態により貸与月額が定められている。
- 貸与日本学生支援機構奨学金(第二種)対象: 本科4・5年生・専攻科生
有利子(返還時に利子付)の貸与奨学金。2万円〜12万円のうち1万円単位で選択。
- 給付日本学生支援機構 給付奨学金対象: 本科4・5年生・専攻科生
返還不要の給付奨学金。家計基準等の支援区分に応じて給付月額が決まる。
- 減免高等教育の修学支援新制度対象: 本科4・5年生・専攻科生
家計収入等の要件を満たす場合、支援区分に応じて入学料・授業料の減免と給付奨学金による支援を併用できる。
- 給付八戸工業高等専門学校奨学金対象: 経済的理由で就学困難、人物に優れ学業に精励している学生
返還不要。250,000円(特別奨学生は300,000円)まで給付する校独自制度。
- 減免授業料免除対象: 経済的困難または災害被害等のある学生
申請・選考により授業料の全額または半額を減免。1〜3年生は就学支援金制度対象外者等が対象。
- 減免入学料免除・徴収猶予対象: 入学前1年以内の死亡・災害被害者、経済的困難者等
入学料の全額または半額を免除。経済的困難等の場合は納付期限の徴収猶予制度もある。
寮生活
男女別の一般寮に加え、留学生と混住する国際寮も備える北辰寮を運営。国際交流を日常的に体験しやすい寮環境が特徴といえます。
- 寮
- あり
- 月額(食費込み)
- 約50,000円
- 定員
- 450名
- 女子入寮
- 女子寮・女子棟あり
- 寄宿料(部屋代)
- 700円
- 運営費・光熱水費等
- 15,850円
- 食費
- 27,800円
- 寮生会費等
- 250円
寮名:北辰寮(一般寮:男子・女子+混住型国際寮)
※ 食費は日額1,390円のみ公表。給食が月20日なら下端、30日なら上端です。
出典:諸経費・寮生会活動・給食など|学寮(北辰寮)|学校生活|八戸工業高等専門学校(令和7年度(前期から改定)) 2026-08-09 確認
混住型国際寮は男女・留学生混在
学科・カリキュラム
1学科4コース制で、機械・医工学/電気情報工学/マテリアル・バイオ工学/環境都市・建築デザインの4コース。大括り募集が広がるなかで、八戸は出願時にコースを選び入学時からそのコースに所属する形をとっているのが特徴です(第2志望まで記入できます)。低学年から専門科目を少しずつ配置する「くさび型」で、4学年前後には各コースがさらに2つの履修コースに分かれて専門性を深めます。
八戸高専は「1学科4コース」制で、産業システム工学科の下に機械・医工学/電気情報工学/マテリアル・バイオ工学/環境都市・建築デザインの4コースを置きます。入学者選抜は各コース単位(各コース定員40名・全体160名)で行われる点が特徴で、志望するコースを選んで出願します。
カリキュラムは、一般科目の学修と連携しつつ低学年から専門科目を少しずつ配置する「くさび型教育」を特長とし、カリキュラム・ポリシーでは概ね次の方針が示されています。低学年を中心に国語・数学・英語・理科・社会・体育・芸術などの科目で技術者に必要な教養と幅広い視野を養い(CP1)、専門の基礎となる応用数学・応用物理・情報処理に関する科目を配置し(CP2)、専門基礎・応用科目の講義と実験・実習を有機的に組み合わせて高学年では創成科目や卒業研究を開講します(CP3)。さらに1〜5学年で自主探究を実施して実験・実習・創成科目・卒業研究で協働して取り組む姿勢を育成し(CP4)、地域志向科目を設けて地域課題をテーマとする自主探究や卒業研究を奨励し(CP5)、コミュニケーション・英語コミュニケーション科目や短期海外研修の機会を設けてポスター発表や卒業研究の英語発表を実施・奨励する(CP6)としています。
各コースとも高学年(4学年前後)でさらに2つの履修コースに分かれ、専門性を深めます(例:電気情報工学は電気電子システム/知能情報システム、マテリアル・バイオ工学はマテリアル工学/バイオ工学、環境都市・建築デザインは環境都市/建築デザイン)。卒業後は、本科の上に2年間の高度な専門教育を行う専攻科(産業システム工学専攻・1専攻4コース)へ接続でき、修了者は大学改革支援・学位授与機構の審査を経て学士(工学)を取得できます。
産業システム工学科(機械・医工学コース)
機械システムの基礎から応用まで、製図・CAD・CAMや工学基礎を体系的に学びます。「自分で創って学ぶ」授業と実験・実習・卒業研究を重視したものづくり教育を通じ、発想を形にする創造性と、エネルギーや地球環境問題にグローバルに対応できる機械技術者を育成します。
産業システム工学科(電気情報工学コース)
電気・電子・情報の技術を中心に学び、低学年で基礎を固めた後、高学年で電気電子システムと知能情報システムの2履修コースに分かれます。実験実習を重視し、新しいものを創造できる実践力を備え、情報技術産業でも幅広く活躍できる指導的技術者の育成を目指します。
産業システム工学科(マテリアル・バイオ工学コース)
「バイオもできる化学技術者」の育成を目標に、原子・分子に基づく化学・金属・生物系の基礎から学びます。第4学年でマテリアル工学とバイオ工学の2履修コースに分かれ、材料・物質の設計創製や生物機能の工学的利用を修得し、複合的な課題にも取り組める技術者を育てます。
産業システム工学科(環境都市・建築デザインコース)
「建設・防災・環境・計画・建築」をキーワードに社会基盤整備の技術とシステムを学びます。高学年で環境都市と建築デザインの2履修コースに分かれ、道路・橋・上下水道などの社会資本から建築計画・防災・耐震まで幅広く修得し、創造的なデザイン力を備えた実践的技術者を育てます。
専攻科
本科(5年)修了後にさらに2年間学び、大学と同等の「学士」取得を目指せる課程です。
- 産業システム工学専攻
本科卒業後にさらに2年間の高度な専門教育を行う課程。1専攻4コース(機械システムデザイン/電気情報システム工学/マテリアル・バイオ工学/環境都市・建築デザイン)で構成。修了者は大学改革支援・学位授与機構の審査・試験を経て学士(工学)を取得できる。平成14年4月設置。
出典: 学校公式サイト ↗
就職・進学実績
女子学生比率 29%(2025-05-01 現在)
学科別の進路(2026年度)
| 学科 | 卒業者 | 就職 | 進学 | 求人数 |
|---|---|---|---|---|
| 産業システム工学科(機械・医工学コース) | 36 | 19 | 17 | 740 |
| 産業システム工学科(電気情報工学コース) | 37 | 23 | 12 | 767 |
| 産業システム工学科(マテリアル・バイオ工学コース) | 45 | 23 | 22 | 549 |
| 産業システム工学科(環境都市・建築デザインコース) | 36 | 17 | 18 | 576 |
出典: 学校公式サイト ↗
主な大学編入先(2023〜2025年度)
3年間の大学編入 計134名
実績・受賞
- 2025全国高等専門学校プログラミングコンテスト(競技部門)優勝全国
主な出身者
- いしわたり淳治(作詞家・音楽プロデューサー(元SUPERCAR))
- 天坂格郎(青山学院大学名誉教授(オペレーションズマネジメント))
出典が公表されている主な人物のみ掲載
出典: 学校公式サイト ↗/Wikipedia ↗
※ 各学校の公式サイトに移動します。資料請求の手続き・個人情報の取り扱いは各学校の定めに従います。
八戸工業高等専門学校のよくある質問
八戸工業高等専門学校の偏差値はどのくらいですか?
高専は高校と入試制度が異なり、一般的な偏差値は公表されていません。八戸工業高等専門学校の入試は、公表された志願倍率(約1.1倍)から見ると「倍率ひかえめ」が目安です。これは偏差値ではなく人気・競争率の目安で、年度・学科・選抜方式(推薦/学力)で変わります。
八戸工業高等専門学校の学費はいくらですか?
八戸工業高等専門学校の学費は、本科5年間の総額でおよそ1,257,600円(年あたり251,520円)が目安です。授業料のほか入学料・諸経費・寮費等が別途かかる場合があります。
八戸工業高等専門学校に寮はありますか?
八戸工業高等専門学校には学生寮があります。寮費は月額約50,000円(食費を含む)が目安です。遠方から通う学生の生活基盤として利用されています。
八戸工業高等専門学校の入試倍率はどのくらいですか?
八戸工業高等専門学校の代表的な志願倍率はおよそ1.1倍です。倍率は年度・学科・選抜方式(推薦/学力)によって変動します。
八戸工業高等専門学校の女子の割合はどのくらいですか?
八戸工業高等専門学校の女子比率はおよそ29%です(当サイト集計)。近年は多くの高専で女子学生の受け入れ・支援が広がっています。
八戸工業高等専門学校にはどんな学科がありますか?
八戸工業高等専門学校には複合系などの学科があります。高専は中学卒業後の5年間で、実験・実習を重視した専門教育を受けられるのが特徴です。
八戸工業高等専門学校の卒業後の進路は?
八戸工業高等専門学校をはじめ高専の卒業生は、就職と進学(大学への編入学・専攻科への進学)の両方に進みます。専門性を活かした就職に強く、求人倍率が高いことで知られます。詳しい進路実績はページ上部のデータをご覧ください。
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データ更新日: 2026-06-21
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