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高専とは?普通の高校と何が違う?メリット・デメリットを高専OBが解説

「高専って普通の高校と何が違うの?」中学生や保護者向けに、高専(高等専門学校)の仕組み、5年一貫教育の特徴、メリット・デメリットをわかりやすく解説します。

高専とは?普通の高校と何が違う?メリット・デメリットを高専OBが解説

「高専ってよく聞くけど、普通の高校と何が違うの?」 「専門学校とは違うの?」 「うちの子、理系が得意なんだけど高専に向いてる?」

中学生の進路選択の時期になると、必ずと言っていいほど話題に上がる「高専(高等専門学校)」。 しかし、進学する中学生は多くはなく、その実態はあまり知られていません。

この記事では、高専OBである筆者が、**「高専とは一体どんな学校なのか」「普通の高校との決定的な違い」「メリットとデメリット」**を、中学生や保護者の方に向けてわかりやすく解説します。

高専(高等専門学校)とは?3つの基本

高専(こうせん)は、正式名称を「高等専門学校」といいます。 名前に「専門学校」とついていますが、高校卒業後に入るいわゆる専門学校とは全くの別物です。

高専の基本的な特徴は以下の3つです。

  1. 中学卒業後に入学する「5年制」の高等教育機関(大学と同じ扱い)
  2. 「実践的な技術者(エンジニア)」を育成するための学校
  3. 全国に58校(国立51校、公立3校、私立4校)しかない

普通の高校との「5つの決定的な違い」

高専と普通の高校(普通科や工業高校)では、システムが根本的に異なります。

1. 修業年限が「5年間」である

普通の高校が3年間であるのに対し、高専は5年間の一貫教育です。 高校受験のプレッシャー(大学受験)がなく、5年間じっくりと専門分野を学ぶことができます。卒業時の年齢は20歳(短大卒と同じ)になります。

2. 1年生から「専門科目」の授業がある

普通高校では国語・数学・英語などの一般科目が中心ですが、高専では1年生の時から「プログラミング」「機械工作」「電気回路」などの専門科目が時間割に組み込まれています。学年が上がるにつれて専門科目の割合が増え、4〜5年生では大学レベルの専門的な研究を行います。

3. 校則がゆるく、自由度が高い(大学に近い)

高専は「生徒」ではなく「学生」として扱われます。 そのため、制服がない(私服登校OK)、髪染めやピアスが自由、スマホの持ち込み自由など、校則が比較的ゆるい学校が多い傾向にあります(校則は学校ごとに異なるため、志望校の実情は個別に確認してください)。

4. 先生が「教授」であり、博士号を持っていることが多い

高校の先生は「教員免許」を持っていますが、高専の先生の多くは大学と同じ「教授・准教授」です。 その分野の研究をしている研究者(博士号取得者)が授業を行うことも珍しくありません。

5. 卒業後の進路が「就職」と「進学(大学編入・専攻科)」に分かれる

普通高校からの進学は「大学受験(1年生から入学)」ですが、高専卒業後は以下のルートに分かれます。

国立高専本科卒業者の進路(令和5年度)は、就職が約57%、大学編入が約25%、専攻科進学が約15%です(出典:高専機構 高専の概要)。この数字と「就職率ほぼ100%」という数字は矛盾するようで矛盾しません。詳しくは高専の就職率「ほぼ100%」の本当の意味で解説しています。

高専に進学するメリット

高専に進学する主なメリットは以下の3点です。

  1. 就職が有利になりやすい 高専卒のエンジニアは産業界からの評価が高い傾向にあり、就職を希望する学生の就職率は例年高水準です。ただしこれは「就職を希望した学生」を分母にした数字で、卒業者全体で見ると就職を選ぶのは約57%、残りは大学編入や専攻科への進学です。詳細は就職率の内訳を参照してください。
  2. 大学受験の厳しい競争を回避できる 高校3年生の時に訪れる「大学受験」を経験せずに済みます。大学に行きたくなった場合も「3年次編入」という、一般入試とは異なるルートが使えます。制度の詳細は高専からの大学編入ガイドで解説しています。
  3. 好きなこと(モノづくり・PCなど)に没頭できる 理系科目やモノづくりが好きな子にとって、5年間好きなことに熱中できる環境です。ロボコンやプロコンなどの大会に打ち込むこともできます。

高専に進学するデメリット(注意点)

一方で、高専ならではの厳しさやデメリットもあります。

  1. 進路変更が難しい(文転しにくい) 15歳の時点で「エンジニアになる」という進路をある程度決めることになります。途中で「やっぱり文系の仕事がしたい」「医者になりたい」と思っても、軌道修正が難しくなります。詳しくは「高専はやめとけ」と言われる理由をデータで検証でも扱っています。
  2. 留年・退学のリスクがある 高専の授業スピードは速く、特に数学や物理はハイレベルです。定期テストで基準点を取り続けられないと、留年になる可能性があります。学校別の留年率・退学率の実データは高専の留年率・退学率のリアルで解説しています。
  3. 女子学生の比率が低い学科がある 学科によって女子比率には差があり、機械系や電気系では女子学生が少ない傾向にあります。全58校の実データは高専の女子学生のリアルにまとめています。

まとめ:高専に向いているのはどんな子?

高専は、合う人には「最高の環境」ですが、合わない人には合わない、傾向がはっきりした学校です。

【高専に向いている子】

【高専に向いていない子】

高専に少しでも興味を持ったら、まずは夏休みに開催されるオープンキャンパスに足を運んでみてください。実際の実験設備を見たり、先輩たちと話したりすることで、「自分に合う学校か」が直感的に分かるはずです。オープンキャンパスの活用法は高専のオープンキャンパス攻略法でも解説しています。


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