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高専の「専攻科」とは?大学編入との違い・学費・取得できる学位

高専卒業後の進路として選ばれる「専攻科」。5年間の本科卒業後、さらに2年間学んで大卒と同等の「学士」を取得できる専攻科のメリット、大学編入との違い、学費の安さについて解説します。

目次
  1. 高専の「専攻科」とは?
  2. 専攻科と「大学編入」の3つの違い
  3. 専攻科修了後の「大学院進学」ルート
  4. まとめ

「高専を卒業したら、大学に編入する人が多いと聞くけど、専攻科って何?」 「専攻科に行くと、大卒と同じ扱いになるの?」

高専(5年制)を卒業した後の進路は、大きく「就職」「大学編入」「専攻科進学」の3つに分かれます。近年、この中で「専攻科(せんこうか)」を選ぶ学生が増えています。

本記事では、専攻科の仕組み、大学編入との違い、そして専攻科を選ぶメリットについて解説します。


高専の「専攻科」とは?

専攻科とは、高専の本科(5年間)を卒業した学生が、さらに高度な専門知識と研究能力を身につけるために進学する「2年制の課程」です。

  • 期間:本科5年 + 専攻科2年 = 計7年(22歳で修了)
  • 取得できる学位:独立行政法人大学改革支援・学位授与機構の審査に合格することで、大卒と同等の「学士(工学など)」が授与されます。
  • 修了後の進路:大卒(学士)として企業に就職するか、さらに大学院(修士課程)へ進学します。

専攻科と「大学編入」の3つの違い

「学士(大卒資格)」を得るという目的は同じですが、大学の3年次に編入する場合と、専攻科に進学する場合では、以下の3つの大きな違いがあります。

1. 環境の変化(人間関係と研究室)

  • 大学編入:新しい大学に引っ越し、新しい人間関係を築き、新しい教授のもとで研究をゼロからスタートします。環境の変化によるストレス(編入うつ)を感じる学生もいます。
  • 専攻科:住み慣れた高専のキャンパスで、本科4〜5年生の頃からお世話になっている先生のもとで、シームレスに研究を継続できます。これが専攻科最大のメリットです。

2. 学費と生活費の安さ

  • 大学編入:国立大学の授業料(年間約53万円)に加え、入学金(約28万円)、引っ越し費用、新しいアパートの家賃など、多額の費用がかかります。
  • 専攻科:国立高専の専攻科の授業料は年間234,600円(本科と同じ)であり、国立大学の半額以下です。実家や高専の寮から通い続ければ、生活費も大幅に抑えられます。

3. 学歴(ブランド)の扱い

  • 大学編入:卒業時の最終学歴は「〇〇大学卒業」となり、旧帝大などのブランドを得ることができます。
  • 専攻科:最終学歴は「〇〇高専専攻科修了」となります。企業からの評価は非常に高いですが、世間一般の知名度(ブランド力)では有名大学に劣る場合があります。

専攻科修了後の「大学院進学」ルート

専攻科を修了した学生の多くは、そのまま就職せずに「国立大学の大学院(修士課程)」へ進学します。

実は、専攻科から大学院への進学は、大学編入よりも有利な面があります。 大学編入生は、編入後の2年間で新しい環境に慣れながら、すぐに大学院入試の準備と卒業研究を並行しなければならず、非常に多忙です。 一方、専攻科生は高専でじっくりと研究に打ち込みながら、余裕を持って大学院入試の対策ができるため、東大や東工大などの難関大学院へ進学する学生が多数います。


まとめ

  1. 専攻科は、高専卒業後にさらに2年間学び、大卒と同等の「学士」を得る課程
  2. 大学編入と違い、環境を変えずに研究を継続でき、学費が圧倒的に安い
  3. 専攻科修了後、難関国立大学の大学院(修士課程)へ進学するルートが強力

「今の高専での研究をもっと深めたい」「学費を抑えて学士を取り、大学院を目指したい」という学生にとって、専攻科は非常にコストパフォーマンスが高く、理にかなった進路選択です。


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