「高専に行くと、海外留学のチャンスはないの?」 「将来は海外で活躍するエンジニアになりたい」
かつては「高専=地元の工場や国内メーカーの技術者」というイメージがありましたが、現在は全く異なります。 文部科学省や高専機構の強力な後押しもあり、現在の高専は「グローバルエンジニアの育成」に非常に力を入れており、海外留学のチャンスが豊富に用意されています。
本記事では、高専生が利用できる海外留学制度の種類、費用、そして留学がキャリアに与えるメリットについて解説します。
高専生が利用できる3つの留学制度
1. 各高専の「協定校」への交換留学・短期研修
全国の多くの高専は、アジア(シンガポール、台湾、タイなど)やヨーロッパ、ニュージーランドなどの大学・ポリテクニックと学術交流協定を結んでいます。
- 短期研修(数週間〜1ヶ月):夏休みや春休みを利用して、語学学習と現地の工場見学、学生との交流を行います。初めての海外経験として人気です。
- 長期留学(半年〜1年):4年生や5年生の時期に、現地の大学で専門科目を学んだり、研究室に所属して共同研究を行ったりします。高専に在籍したまま留学できるため、留年せずに5年間で卒業できるケースが多いのが最大のメリットです。
2. トビタテ!留学JAPAN(官民協働海外留学支援制度)
文部科学省が主導する、返済不要の奨学金がもらえる強力な留学支援制度です。
- 高専生は「専門高校・高専生コース」や「理系、複合・融合系人材コース」に応募できます。
- 自分で留学計画(語学+インターンシップ、ボランティアなど)を自由に設計でき、審査に通れば渡航費や月々の滞在費が全額支給されます。高専生の実践力は高く評価されており、毎年多くの学生が採用されています。
3. 海外インターンシップ
高専機構が主催するプログラムや、グローバル展開する日本企業(メーカーなど)の支援により、海外の工場や研究所で数週間の就業体験(インターンシップ)を行う制度です。 「英語を使って現地のエンジニアと一緒に働く」という、普通の大学生ではなかなか経験できない実践的なプログラムです。
留学のタイミングと費用の目安
いつ留学するのがベストか?
- 短期研修:1年生〜3年生の長期休みがおすすめです。早めに海外を経験することで、その後の英語学習のモチベーションが劇的に上がります。
- 長期留学・海外インターン:専門知識が身についてきた4年生の時期が最も適しています。5年生は卒業研究や進路活動(就活・編入)があるため、長期留学は難しい場合があります。
費用の目安と奨学金
- アジア圏の短期研修であれば、10万〜20万円程度で参加できるプログラムが多いです。
- 高専機構や各学校の同窓会、日本学生支援機構(JASSO)から、返済不要の奨学金(渡航費補助など)が支給されるケースが非常に多く、経済的な負担を抑えて留学できるのが高専の強みです。
留学が高専生のキャリアに与えるメリット
1. 大学編入・就職活動での「圧倒的な差別化」
「専門技術(プログラミングや機械設計)」+「海外での異文化コミュニケーション経験」+「TOEICスコア」を持った高専生は、大学編入の面接や、大手グローバル企業の採用面接において、無双状態になります。
2. 外資系企業や海外赴任へのパスポート
将来、ソニーやトヨタなどのグローバル企業で海外駐在員として働いたり、GAFAなどの外資系IT企業に就職したりするための、強力な足がかりとなります。
まとめ
- 現在の高専はグローバル教育に注力しており、短期研修から長期の交換留学まで制度が充実している。
- 「トビタテ!留学JAPAN」や学校独自の奨学金を利用すれば、費用を抑えて留学が可能。
- 「技術力+英語力+海外経験」は、就職や大学編入において最強の武器になる。
「英語が好き」「将来は世界を股にかけるエンジニアになりたい」という中学生にとって、高専は普通高校以上に実践的で有利な環境が整っています。入学後はぜひ、積極的に海外プログラムに挑戦してみてください。





