「将来は自動車やロボットの設計・開発をしたい」 「高専といえば機械科のイメージがあるけど、どんなことを学ぶの?」
高専(高等専門学校)が設立された当初から存在し、日本のモノづくり産業を根底から支え続けてきたのが「機械系学科」です。
本記事では、機械系学科で学ぶ内容の特徴、全国で機械系が学べる高専一覧、そして「なぜ機械系は就職に強いのか」を解説します。
機械系学科で学ぶ内容(4力学がベース)
機械系学科では、目に見える「モノ」を設計し、作り出し、動かすためのあらゆる知識と技術を学びます。その基礎となるのが、機械工学の根幹である「4力学(よんりきがく)」です。
- 材料力学:モノが壊れないように、材料の強度や変形を計算する学問。
- 機械力学:動いている機械の振動や力を計算する学問。
- 熱力学:エンジンやボイラーなど、熱を動力に変換する仕組みを学ぶ学問。
- 流体力学:水や空気の流れ(飛行機の翼やポンプなど)を計算する学問。
これらに加えて、CAD(設計ソフト)を使った製図、旋盤やフライス盤を使った金属加工(実習)、ロボットを動かすための制御工学などを幅広く学びます。
機械系学科がある高専一覧(エリア別)
全国のほぼすべての高専に機械系学科(またはコース)が設置されています。代表的な学校をエリア別にピックアップしました。(※学科改組により名称が変更されている場合があります。必ず最新の公式募集要項をご確認ください。)
北海道・東北エリア
- 旭川高専:エネルギー・機械デザイン工学科/ロボット・システムデザイン工学科
- 八戸高専:産業システム工学科(機械・医工学コース)
- 仙台高専(名取キャンパス):総合工学科(機械システムコース)
関東・甲信越エリア
- 茨城高専:国際創造工学科(機械・制御系)
- 群馬高専:機械工学科
- 東京高専:機械工学科
- 長岡高専:機械工学科
東海・北陸エリア
- 富山高専(本郷キャンパス):機械システム工学科
- 石川高専:機械工学科
- 豊田高専:機械工学科
- 鈴鹿高専:機械工学科
関西エリア
- 舞鶴高専:機械工学科
- 明石高専:機械工学科
- 神戸市立高専:機械システム工学科/知能ロボット工学科
中国・四国エリア
- 津山高専:総合理工学科(機械システム系)
- 呉高専:機械工学科
- 新居浜高専:機械工学科
- 高知高専:ソーシャルデザイン工学科(ロボティクスコース)
九州・沖縄エリア
- 久留米高専:機械工学科
- 熊本高専(八代キャンパス):機械知能システム工学科
- 鹿児島高専:創造デザイン工学科(知能ロボティクスコース 等)
- 沖縄高専:機械システム工学科
機械系学科の高い「就職力」
機械系学科の最大の魅力は、「就職先の幅広さと安定性」です。
どんな業界からも求められる
自動車メーカー(トヨタ、ホンダなど)、重工メーカー(三菱重工、川崎重工など)、家電メーカー、航空宇宙産業、さらには食品メーカーや化学メーカーのプラント(工場)管理まで、「機械を使わない産業は存在しない」ため、あらゆる業界から求人が殺到します。
求人が非常に多い
機械系学科には、学生数を大きく上回る数の求人が毎年集まる傾向があります。学校推薦制度を使えば大企業への就職も狙いやすいのが特徴です(求人数は年度・学校で異なるため、各校の公表資料でご確認ください)。
まとめ
- 機械系学科は、4力学をベースに「モノづくり」の基礎から応用までを学ぶ王道学科
- 全国のほぼすべての高専に設置されており、選択肢が豊富
- あらゆる産業から求められるため、就職活動において最強クラスの強さを誇る
「自分の手で大きな機械を作りたい」「安定して大企業に就職したい」という中学生にとって、機械系学科は最も確実でリターンの大きい選択肢と言えます。




