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神山まるごと高専の入試を徹底攻略|A/B/C方式の違い・倍率・合格のための準備

志願倍率11倍超・実質倍率約5倍の神山まるごと高専。学力テストだけでは受からない独自の入試を突破するには、A/B/C方式の本当の違いを理解し、課題レポート・ワークショップ・面接を戦略的に準備することが不可欠です。2027年度(2026年実施)の公式入試要項をもとに徹底解説します。

目次
  1. 入試の全体像:A/B/C方式の本当の意味
  2. 2027年度入試スケジュール
  3. 提出書類の詳細
  4. 1次試験:学力試験(オンライン)
  5. 2次試験:ワークショップと面接(神山町で実施)
  6. 受験上の合理的配慮
  7. 学費・奨学金の実態
  8. 合格するために中学生のうちにやっておくべきこと
  9. よくある質問
  10. まとめ

📋 情報の出典と注意事項 この記事は2027年度入試(2026年秋〜冬実施)の公式入試要項をもとに作成しています。入試制度・スケジュール・検定料・奨学金の詳細は年度によって変更される場合があります。最新の情報は必ず神山まるごと高専の公式入試ページでご確認ください。

神山まるごと高専(徳島県神山町)は、2023年に開校した私立高専です。「テクノロジー×デザイン×起業家精神」を掲げ、全国から意欲ある中学生が集まります。学校の全体像・カリキュラム・学費が実質無料になる仕組みは神山まるごと高専とは?にまとめています。

2026年度入試の志願者数は491名、合格者は44名でした。当サイトの正本データによる神山まるごと高専の代表倍率(全学科・全方式合算・最新年度)は12.3倍です。四国の国立高専の平均倍率が1〜2倍程度であることを考えると、難関校であることに変わりありません。

しかし、神山まるごと高専の入試は「学力だけで決まる試験」ではありません。学校が一貫して掲げるのは「マッチング重視の入試」です。受験生の点数を競わせるのではなく、「この学校と受験生がお互いに合っているか」を多角的に確認するプロセスになっています。

注意:偏差値について 神山まるごと高専は私立高専であり、一般的な「偏差値」は存在しません。難易度の目安は倍率と入試方式の難しさで判断してください。


入試の全体像:A/B/C方式の本当の意味

3方式の正しい理解(2027年度)

神山まるごと高専の入試はA方式・B方式・C方式の3つで構成されています。各方式は「共通の試験内容を、異なる採点方式で評価する」という設計です。

方式 採点の軸 特に重視される力
A方式 総合的に評価し、マッチ度をはかる バランスよく各項目を満たしているか
B方式 突出した力を中心に評価し、マッチ度をはかる モノづくり力、または探究力(正解のない問いに向き合う力)のいずれかが飛び抜けているか
C方式 学習力に重きを置いて評価し、マッチ度をはかる 学力試験・課題への取り組みを通じた学習力が示せるか

重要な変更点(2027年度〜): C方式は以前「A/B方式の2次不合格者専用」でしたが、2027年度から独立した方式として位置づけられました。ただし、A/B方式に出願した受験生はC方式の一部が免除される「再チャレンジ制度」が引き続き設けられています。

A/B方式の選び方

A方式とB方式は多くの受験生が併願しています。

  • A方式が向いている人:幅広い経験・考えを文章で表現するのが得意な人。各評価項目を総合的に満たしている人。
  • B方式が向いている人:特定の分野(プログラミング・デザイン・ものづくり・探究活動など)で突出した実績・関心がある人。推薦書で強みを第三者に証明してもらえる。

A/B方式を併願する場合、検定料が40,000円(単独出願は各25,000円)になります。

年度別の倍率推移

年度 志願者数 合格者数 志願倍率 実質倍率
2023年度 399名 44名 約9.0倍 約4.5倍
2024年度 458名 43名 約10.65倍 約5.6倍
2025年度 413名 44名 約9.39倍 約4.6倍
2026年度 491名 44名 約11.16倍 約5.0倍

志願者数は年々増加傾向にあります。合格者数は毎年44名前後で安定しており、倍率は今後も高水準が続くと予想されます。


2027年度入試スケジュール

A/B方式のスケジュール

日程 内容
9月16日(水) プレエントリー受付開始・課題レポート公開
11月1日(日)10:00〜 出願受付開始(A/B方式)
11月10日(火)19:00 出願締切(A/B方式)
11月15日(土) 1次学力試験
11月20日(金) 1次試験結果発表
11月28日(土) 2次試験(神山町で対面実施)
12月3日(木) 2次試験結果発表
12月18日(金)まで 入学手続き

C方式のスケジュール

日程 内容
11月11日(水) C方式の課題レポート公開
12月1日(火)10:00〜 出願受付開始(C方式)
12月10日(木)19:00 出願締切(C方式)
12月19日(土) 1次学力試験
12月24日(木) 1次試験結果発表
1月9日(土) 2次試験
1月14日(木) 2次試験結果発表
1月25日(月)まで 入学手続き

プレエントリーの重要性

プレエントリーは無料で、9月16日から受付開始します。プレエントリーを完了することで、課題レポートの内容確認や調査書の提出が可能になります。出願を検討している方は必ずプレエントリーを先に済ませてください。


提出書類の詳細

全方式共通の提出書類

2027年度から、課題レポートと志望理由書はA/B/C全方式で提出が必要になりました(以前はC方式では不要でした)。

書類 作成者 A方式 B方式 C方式
調査書 在籍(出身)校
課題レポート 本人
志望理由書 本人
推薦書 推薦者

調査書

中学1年生〜3年生前期の成績・出席状況・行動の記録などを記載する書類です。在籍中学校に依頼して提出してもらいます。

神山まるごと高専の調査書の特徴:

  • 学校指定のフォーマットあり(公式サイトに見本・記入例あり)
  • プレエントリー完了後から提出可能(所定フォームよりオンライン提出)
  • 中学校に依頼する際は「指定フォーマット・オンライン提出」であることを伝える

補足事項申告書が必要なケース:

以下のいずれかに該当する場合、状況に応じた補足事項申告書の提出が必要です。

申告書の種類 提出が必要なケース
学校からの補足事項申告書 評定が低い・欠席が多いなど、調査書の数値だけでは判断が難しい場合
本人からの補足事項申告書 不登校・オルタナティブスクール通学・病気・家庭の事情など
その他の機関からの補足事項申告書 学習塾・支援機関など学校以外の関係機関からの補足が必要な場合
海外学校在籍・就学状況説明書 海外の学校に在籍・在籍していた場合

これは「減点」のための書類ではありません。様々な背景を学校側が正確に把握するための書類です。該当する場合は必ず提出してください。

課題レポート

課題の内容はA/B方式が9月16日、C方式が11月11日に公開されます。過去問は公式サイトに掲載されているので、必ず確認してください。

課題レポートで重視されること:

  1. 独自性:ありきたりな回答ではなく、自分だけの視点や経験が書かれているか
  2. 具体性:抽象的な理想論ではなく、具体的なエピソードや数字が使われているか
  3. 論理性:「なぜそう思うのか」の理由が筋道立てて説明されているか
  4. 熱量:本当にやりたいことへの本気度が伝わるか

志望理由書

神山まるごと高専への志望理由と、学校との「マッチ度」を示す書類です。フォーマットは9月16日に公開されます。

準備のポイント:

  • 「なぜ神山まるごと高専でなければならないのか」を自分の言葉で深く語れるかが鍵
  • 公式サイトのnote・在校生のSNS・学校説明会に積極的に参加し、学校の価値観を徹底的に研究する
  • 入試課題体験会(8/1 志望理由書編)に参加すると、考え方・取り組み方のヒントが得られる

B方式のみ:推薦書(「誰でも推薦」制度)

B方式の最大の特徴が、「誰でも推薦」という独自の推薦書制度です。

項目 一般的な推薦入試 神山まるごと高専B方式
推薦条件 評定平均4.0以上など 条件なし
推薦者 学校長・担任など学校関係者のみ 誰でも可(習い事の先生・塾講師・友人・知人など)
他校との併願 不可(専願が多い) 可能
本人の閲覧 不可(封をして提出) 可能(本人が確認した上で提出)

推薦書テンプレートは公式サイトからダウンロードできます。「あなたの強みを最もよく知っている人」に依頼することが重要です。


1次試験:学力試験(オンライン)

学力試験はオンラインで実施されます。

科目 試験時間 配点
数学 60分 50点
国語 90分 30点

試験の特徴:

  • 出題範囲は中学校学習指導要領の範囲内
  • 国語には記述式(タイピング)の問題が含まれる
  • 不正防止AIソフトを導入。カメラ映像・視線・PC操作を監視
  • 受験者以外が入室しない環境の確保が必須(カフェ等での受験は不可)
  • 途中計算用の用紙は使用可。資料・ウェブサイトの参照は禁止

プレエントリー完了者には出題範囲の一部が通知されます。 出願前にプレエントリーを済ませることで、最後の学習を効率的に進めることができます。

数検優遇制度(重要)

A/B/C全方式の学力試験に数検優遇制度が適用されます。

取得級 優遇内容
数検 準2級 数学の試験点数を70%換算(実際の点数が35点未満でも35点として扱う)
数検 2級以上 数学の試験点数を90%換算(実際の点数が45点未満でも45点として扱う)
  • 実際の試験点数が優遇後の点数を上回った場合は、実際の点数が採用される(不利にはならない)
  • 適用には出願時に合格証明書のオンライン提出が必要

2次試験:ワークショップと面接(神山町で実施)

1次試験の合格者のみが2次試験に進みます。2次試験は徳島県神山町の学校で対面実施です。交通手段・宿泊先は各自手配が必要です。

2次試験前:オンライン適性検査

1次合格者は2次試験前に、オンラインの適性検査(性格・特性を問うもの)を受検します。

ワークショップ

グループで取り組む活動を含むワークショップ型の試験です。限られた時間の中でチームで協力しながらものづくりに取り組みます。

ワークショップで見られること:

  • チームの中でどのような役割を取るか
  • 他者の意見を聞いた上で自分の考えを発展させられるか
  • 失敗を恐れずに発言・行動できるか

「うまくやろう」とするより「本当に面白いと思うことをやる」ことが重要です。

グループ面接

複数の面接官と複数の受験生が同席するグループ面接です。1次試験から積み上げてきた情報(課題レポート・学力試験・ワークショップ)を踏まえ、最終的なマッチ度を確認する場です。

面接で聞かれること(例):

  • 「なぜ神山まるごと高専を選んだのですか?他の高専や高校ではなく、なぜここなのですか?」
  • 「課題レポートで書いた〇〇について、もう少し詳しく教えてください」
  • 「入学後に取り組みたいプロジェクトはありますか?」
  • 「苦手なこと・弱点は何ですか?それをどう克服しようとしていますか?」

2次試験は10時〜18時(ほぼ丸一日)。詳細は1次合格者にのみ通知されます。


受験上の合理的配慮

障害などを理由とした受験上の合理的配慮を行っています。

申請の流れ(2027年度):

  1. 10月30日(金)17時までにアドミッションオフィスに電話で相談(050-1780-2844)
  2. 学校から必要書類の案内を受ける
  3. 出願時に以下の書類を提出
    • 申請書:希望する配慮内容とその理由
    • 状況報告書:普段の学校生活での支援状況
    • 診断書:学校が必要と判断した場合のみ(3ヶ月以内発行のもの)

過去の配慮事例として、面接での回答時間の延長・オンライン試験での特定ツールの使用許可・ワークショップ中の服薬・軽食摂取の許可などがあります。柔軟に対応しているので、該当する方は早めに相談してください。


学費・奨学金の実態

年間費用の目安

費用 金額 備考
入学金 230,000円 入学時のみ
学費(年間) 1,000,000円 毎年
寮費(年間) 1,000,000円 毎年(全寮制)

奨学金制度(給付型・返済不要)

入学金免除(世帯年収398万円以下): 入学金と同額の230,000円が、入学後に奨学金として返金されます。

学費の奨学金: 公的支援と組み合わせることで、学費が実質無償になる給付型奨学金があります。

寮費の奨学金(世帯年収に応じた給付型): 寮費の自己負担が「世帯年収の7.64%以下」になるよう設計されています。

例:世帯年収1,000万円の場合 → 寮費の自己負担は76.4万円以下(100万円から約23.6万円が奨学金で補填)

経済的な理由だけで諦めないでください。


合格するために中学生のうちにやっておくべきこと

1. プログラミングの基礎を身につける

Scratch・Python・JavaScriptなど、何でも良いので「自分で作ったもの」を1つ持っておくと、課題レポートや面接で具体的なエピソードとして使えます。

2. 「誰のために・何のために」を考える習慣をつける

学校側が重視するのは「モノをつくる力」と「コトを起こす力」です。自分が作るもの・取り組むことが「誰の役に立つのか」「何の課題を解決するのか」を常に問う習慣が、入試の課題レポートや面接での回答の質を高めます。

3. 神山まるごと高専の「文化」を深く理解する

公式サイトのnote記事・在校生のSNS・学校説明会(オンライン含む)に積極的に参加し、学校の価値観・雰囲気・先輩たちの取り組みを徹底的に研究してください。「なぜここでなければならないか」という答えは、学校を深く知ることでしか生まれません。

4. 「自分の物語」を言語化する

中学3年間の経験を振り返り、自分の強み・失敗・学び・夢を一本の「物語」として語れるよう準備してください。入試の課題レポート・志望理由書・面接のすべてで問われます。

5. 数検の取得を検討する

A/B/C方式すべてで数検優遇制度が使えます。準2級(中学3年生レベル)の取得を目指すことで、学力試験の数学に「保険」をかけることができます。

6. 入試課題体験会・入試説明会に参加する

2027年度は以下のイベントが開催されます。アーカイブ視聴も可能なので、まず参加してみることをおすすめします。

イベント 日程 対象
入試説明会(オンライン) 7/24・8/28・9/18・10/17・11/13 受験生・保護者
入試課題体験会 志望理由書編 8/1(土)19:00〜20:00 受験生・保護者
入試課題体験会 課題レポート編 9/5(土)19:00〜20:00 受験生・保護者
教職員向け説明会 8/6・9/10・10/9 中学校・塾の先生

よくある質問

Q. 地方在住でも合格できますか? 全国各地から合格者が出ています。神山まるごと高専は全寮制のため、遠方からの入学を前提とした設計になっています。

Q. 理系科目が苦手でも受かりますか? A/B方式は課題レポート・志望理由書・推薦書の比重が高く、学力試験だけで合否が決まるわけではありません。ただし入学後の授業(数学・プログラミング)は高度なため、基礎は固めておくことを推奨します。

Q. A/B方式は併願できますか? 可能です。A/B方式を併願する場合、検定料が40,000円(単独出願は各25,000円)になります。

Q. C方式はA/B方式に落ちた人だけが受けられますか? 2027年度からC方式は独立した方式になりました。ただし、A/B方式に出願した受験生はC方式の一部が免除される再チャレンジ制度があります。

Q. 高校生(既卒)でも受験できますか? 受験可能です。ただし「編入」ではなく「1年生からの入学」になります。実際に高校生年代の受験生が合格・入学した実績があります。

Q. 推薦書は誰に頼めばいいですか? 「あなたの強みを最もよく知っている人」に頼むことが重要です。学校の先生でなくても、習い事の先生・塾講師・地域の大人など誰でも構いません。

Q. 推薦書の内容は本人が見られますか? はい。神山まるごと高専の推薦書は「封をせずに本人が確認した上で提出する」というルールです。

Q. 学費が高いですが、奨学金はありますか? 給付型(返済不要)の奨学金が複数あります。世帯年収に応じて入学金免除・学費無償化・寮費の負担軽減が受けられます。


まとめ

神山まるごと高専の入試を突破するための要点を整理します。

  1. 方式を正しく理解する:A/B/C方式はそれぞれ「総合型・突出型・学習力型」という採点の違い。A/B方式の多くの受験生が併願している。
  2. 課題レポートと志望理由書に全力を注ぐ:2027年度からA/B/C全方式で提出が必要。「なぜ神山まるごと高専か」を自分の言葉で深く語れるかが合否を分ける。
  3. B方式の「誰でも推薦」を活用する:評定不問・誰でも推薦者になれる・本人が推薦書を確認できる。特定の強みがある人はB方式も積極的に活用する。
  4. 数検優遇制度を保険として使う:準2級以上を取得しておくことで、学力試験の数学に下限保証がかかる。
  5. 中学生のうちから「ものをつくる」経験を積む:入試の対策として特別なことをするのではなく、自分が本当に面白いと思うことを極めることが、結果的に最良の入試対策になる。

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References

[1] 神山まるごと高等専門学校 公式サイト: https://kamiyama.ac.jp/ [2] 神山まるごと高専 2027年度入試情報: https://kamiyama.ac.jp/admission/2027/ [3] 神山まるごと高専 2027年度入試要項発表(プレスリリース): https://kamiyama.ac.jp/news/20260701-01/

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