「将来はITエンジニアになりたいから、高専でプログラミングを学びたい」 「でも、情報工学科と電子情報工学科って何が違うの?」
近年、高専の中で最も人気が高く、入試倍率も跳ね上がっているのが「情報系」の学科です。しかし、高専の学科名は非常に複雑で、「情報」という言葉がついていても、実際に学べる内容が大きく異なる場合があります。
本記事では、情報系学科の種類と違いを解説し、全国で情報系が学べる高専を一覧で紹介します。
「情報系」学科の3つの分類
高専の「情報系」学科は、大きく以下の3つに分類されます。自分が何をメインに学びたいかによって、選ぶべき学科が変わります。
1. ソフトウェア特化型(情報工学科など)
- 主な学科名:情報工学科、情報システム工学科、情報科学科
- 学ぶ内容:プログラミング言語(C, Java, Pythonなど)、アルゴリズム、データベース、AI(人工知能)、ネットワーク構築など、「ソフトウェア」の開発に特化しています。
- 向いている人:Webアプリやスマホアプリを作りたい人、純粋なプログラマーやシステムエンジニア(SE)になりたい人。
2. ハードウェア融合型(電子情報工学科など)
- 主な学科名:電子情報工学科、情報通信工学科、電子制御工学科
- 学ぶ内容:プログラミング(ソフトウェア)に加えて、電子回路や通信技術といった「ハードウェア」の知識も半分ずつ学びます。
- 向いている人:スマートフォンやIoT機器など、「モノ」と「インターネット」を繋ぐ技術に興味がある人。
3. メカトロニクス型(制御情報工学科など)
- 主な学科名:制御情報工学科、機械情報工学科
- 学ぶ内容:機械工学(メカ)と情報工学(プログラミング)を融合させた分野です。ロボットを動かすためのプログラミングなどを学びます。
- 向いている人:ロボット開発や自動運転技術、工場の自動化(ファクトリーオートメーション)に興味がある人。
情報系学科がある高専一覧(エリア別)
全国の国立・公立・私立高専のうち、代表的な情報系学科を持つ学校をエリア別にピックアップしました。(※学科改組により名称が変更されている場合があります。必ず最新の公式募集要項をご確認ください。)
北海道・東北エリア
- 函館高専:生産システム工学科(情報系)
- 仙台高専(広瀬キャンパス):総合工学科(Ⅰ類 情報系)
- 秋田高専:創造システム工学科(電気・電子・情報系)
関東・甲信越エリア
- 茨城高専:情報系(※系・コース制)
- 群馬高専:電子情報工学科
- 東京高専:情報工学科
- 長岡高専:電子制御工学科
東海・北陸エリア
- 富山高専(射水キャンパス):電子情報工学科
- 石川高専:電子情報工学科
- 豊田高専:情報工学科
- 鈴鹿高専:電子情報工学科
関西エリア
- 明石高専:電気情報工学科
- 神戸市立高専:システム情報工学科
- 大阪公立大学高専:総合工学システム学科(知能情報コース)
中国・四国エリア
- 津山高専:総合理工学科(情報システム系)
- 呉高専:電気情報工学科
- 香川高専(詫間キャンパス):情報工学科、通信ネットワーク工学科
- 高知高専:ソーシャルデザイン工学科(情報セキュリティコース)
九州・沖縄エリア
- 久留米高専:制御情報工学科
- 熊本高専(熊本キャンパス):情報工学科/電子情報通信工学科
- 沖縄高専:情報通信システム工学科
情報系学科を選ぶ際の注意点
1. 倍率が非常に高い
情報系学科は全国的に大人気であり、機械科や電気科が倍率1.2倍程度であるのに対し、情報系学科だけが2.5倍〜3倍を超えることも珍しくありません。合格するためには、他の学科よりも高い学力(内申点・当日点)が求められます。
2. 「数学」が必須の武器になる
プログラミングやアルゴリズムを深く理解するためには、高度な数学の知識が不可欠です。「パソコンが好きだから」という理由だけでなく、数学に対する適性があるかどうかも重要な判断基準になります。
まとめ
「情報系」と一口に言っても、ソフトウェア特化、ハードウェア融合、ロボット制御など、学校や学科によって学べる内容は大きく異なります。
志望校を決める際は、必ずその高専の公式Webサイトで「シラバス(授業計画)」を確認し、自分がやりたいプログラミングや開発ができる環境かどうかをチェックしましょう。





