「高専生がAIを使って起業する大会があるって本当?」 「優勝すると数億円の投資がもらえるの?」
高専の大会といえば「ロボコン」や「プロコン」が有名ですが、近年、それらを凌ぐ勢いでメディアやビジネス界から熱狂的な注目を集めている新しい大会があります。 それが「高専DCON(第1回全国高等専門学校ディープラーニングコンテスト)」です。
本記事では、単なる技術コンテストの枠を超え、「学生起業家」を生み出すビジネスコンテストであるDCONの魅力と仕組みを解説します。
高専DCON(ディープラーニングコンテスト)とは?
高専DCONは、日本ディープラーニング協会(JDLA)が主催し、2019年からスタートした新しいコンテストです。
最大の特徴は、「AI(ディープラーニング)の技術力」だけでなく、「その技術を使ったビジネスモデルの事業性(どれくらい儲かるか、社会の役に立つか)」を競う点にあります。
審査員は「本物の投資家(ベンチャーキャピタリスト)」
ロボコンやプロコンの審査員が大学教授や技術者であるのに対し、DCONの審査員は、普段からスタートアップ企業に何億円もの投資を行っている「本物の投資家(ベンチャーキャピタリスト)」たちです。 学生たちは、投資家に向けて「自分たちのAIシステムが、いかに市場の課題を解決し、利益を生み出すか」を本気でプレゼンテーション(ピッチ)します。
DCONの驚愕のルール:優勝賞品は「企業評価額」
DCONの最もユニークでエキサイティングな点は、最終結果の発表方法です。 順位は「点数」ではなく、投資家たちが算出した「企業評価額(もしこのチームが起業したら、会社にいくらの価値がつくか)」の金額で決まります。
過去の優勝チームの企業評価額
- 数億円〜10億円規模の評価額がつくことも珍しくありません。
- 優勝チームには、起業資金として数百万円の賞金が与えられるほか、審査員を務めた投資家から「実際にうちから投資を受けないか?」とオファーが入ることもあります。
DCONから生まれた「高専生スタートアップ」
DCONは単なる「ごっこ遊び」ではありません。大会終了後、実際に会社を設立(起業)し、ビジネスをスタートさせる高専生チームが続出しています。
過去の事業アイデアの例
- 農業AI:カメラで農作物の病気を早期発見し、農薬の散布量を最適化するシステム。
- インフラ点検AI:ドローンとAIを組み合わせ、橋やトンネルのひび割れを自動で検出するシステム。
- 医療・介護AI:高齢者の歩行データをAIで解析し、転倒リスクを予測するシステム。
高専生が持つ「ハードウェア(モノづくり)の技術」と「最新のAI(ディープラーニング)技術」を掛け合わせることで、大学生や社会人のITベンチャーにも真似できない、現場に根ざした強力なビジネスが生まれています。
まとめ
高専DCONは、「技術力×ビジネス×起業」という、これからの時代に最も求められるスキルを磨くことができる、新時代の最高峰コンテストです。
「AIやプログラミングを学んで、将来は社長になりたい」「自分の技術で社会の課題を解決し、ビジネスとして成功させたい」という野心を持つ中学生にとって、高専に入学してDCONを目指すことは、起業家への最短ルートとなるでしょう。





